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2010年4月27日 (火)

隠れた機能シリーズ: その変更、ちょっと待って!

Tech Tuesday担当、マサオミです。
(TTを始めた本人=担当ですが・・・)

さて、ARCserve Replicationには
まだあまり知られていない機能があります。
その中で「これは結構使えるはずだ」というのを
ご紹介したいと思います。

レプリケーションは基本的に「最新データ」を
複製先に保護しておくソリューションです。
発生するI/Oをそのまま複製するので、
誤った変更や削除といったユーザ操作も
OSから見れば正しいI/Oなので複製先に反映されます。

ただファイルサーバの場合、
「削除も反映されてしまうの?」
「変な変更かけちゃった時は戻すことできないの?」
と言ったこともよく質問されます。

以前、「削除を反映しない(無視する)」設定方法について
記事を書かせていただきましたが、
今回はうまく利用すれば「誤った変更まで救える」方法をご紹介します。

どんな方法かといいますと、
「あえて最新の変更をレプリカに反映しない」
ということをします。

r12.5 SP2からの機能で「定期的」レプリケーションモードというのが
追加されているのですが、今回はこれを利用せずに製品が
元々持っている機能で実現する方法をご紹介したいと思います。

シナリオビューからレプリカサーバを選択してプロパティタブを選択し、
[リカバリ] - [レプリケーション遅延] を 「オン」にします。
そして、遅延させる時間を入力します。(デフォルトは10分)

Delay_Replication_v2

なんとなくお判りですよね?
そのままなんですが、レプリケーションを遅延させます。
こうすることで、変更が適用されるまでに「猶予」が生まれます。
(まぁ、最新データが複製先にあるという
レプリケーションのメリットが若干失われますが・・・)

このオプションをオンにしてシナリオを実行し、
マスタサーバの対象フォルダで新規ファイルを作成した例が以下です。

Delay_Replication2_v2

更新時間はマスタと全く同じですが、
作成時間は10分遅れているのが分かります。

では、加えられた変更はどうなっているのか。
変更はマスタサーバもしくはレプリカサーバのスプールに
設定した時間滞留します。
ネットワークに余裕があるときはレプリカサーバのスプールのようですが、
基本的に溜まる先はマスタサーバだと思ってください。

これで、「あ!!しまった!!削除してしまった!」とか
「今の変更、間違いなんです!元のファイル取り戻して!!!」
というとき、猶予期間の間ならばレプリカサーバから救ってあげればよいのです。

注意点1:
正しい変更も含めて遅延します。
そのため障害が発生したときに複製側にあるデータも
遅延させた時間分古いデータになります。

「さっき作っていたデータがない!」という場合も出てくる可能性もあるので
その点も把握してご利用ください。
また、レプリカサーバで切り替え運用する場合は必ずシナリオを停止してください。

注意点2:

データベースなど複数ファイルから構成されるアプリケーションなどでは
リアルタイムに変更が反映される必要がありますので、ご使用はお控えください。
(リワインドなどの機能をご活用ください)

いかがですか?削除や誤った変更も救う術があれば
ファイルサーバでの利用もハードルが下がるのではないでしょうか。

ファイルサーバのデータ保護にも
「それ、レプリケーションでよろしく!」

追記:
来週のTech Tuesdayはお休みさせていただきます。

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