« 無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (6) システム復旧 | トップページ | 必見!復旧ポイントサーバ(RPS)の必要スペック見積り方法 »

2016年8月30日 (火)

Arcserve Replication/HA:同期しないでサーバを再起動したい ~ ホスト メンテナンス機能

本日は Arcserve Replication/High Availability を使う上で必ず知っておきたい 「ホスト メンテナンス」 機能を紹介します。

 

と、その前に、まずはホスト メンテナンス機能が必要な背景から。 

サーバを運用していると、ビルの計画停電や Windows Update の適用などで OS を再起動する場面があります。一方で、Arcserve Replication/High Availability は常時レプリケーションしているので、突然サーバが再起動するとどこまでレプリケーションされたのか分からなくなります。そのため、サーバが再起動すると自動で 「同期」 が行われ(※)マスタとレプリカのデータを一致させたうえで 「レプリケーション」 が再開する仕組みになっています。 

※ 「同期」 は常時行われている 「レプリケーション」 とは違う処理を指す用語です。詳しくは以下の記事をご覧ください。   

「同期」と「レプリケーション」は別モノです!!

※ 再起動後にシナリオが自動で停止するように設定する事もできます。この場合もシナリオ再開時に 「同期」 が行われます。

ただし、「同期」 はファイル数が多かったりすると完了までに時間がかかります。そこで、「同期」 をせずに速やかに 「レプリケーション」 を再開させるための機能が 「ホスト メンテナンス」です。以下、ホスト メンテナンスの仕組みです。

マスタ サーバを再起動する前にホスト メンテナンスを実行すると、マスタ上でのファイルの更新がブロックされます。どのようにブロックするかというと、データの更新に必要なサービス(例えば、ファイル サーバ シナリオだと 「Server」 サービス)を停止します。

01

   

この間にスプールにたまったジャーナルをすべてレプリカに反映し、マスタとレプリカのデータが一致した状態になります。

02

   

その後マスタを再起動します。マスタとレプリカのデータは一致した状態なので、「同期」 が行われる必要はありません。再起動後にそのまま 「レプリケーション」 が再開します。

03

   

ここまでマスタの再起動の仕組みを紹介しましたが、もちろんレプリカの再起動でもホスト メンテナンスを使えます。レプリカとマスタのホスト メンテナンスでは、内部的な動作が少し異なります。

04

    

ホスト メンテナンスの使い方はテクニカル サポートのナレッジベースに画面付で掲載されています。これを使うことで、運用中に実行される「同期」の大半を行わずに済ませる事が出来るので、今まで使ったことが無かった!という方はこの機会にぜひ試してみてください。Arcserve RHA マネージャからだけではなく、PowerShellから実行する事もできます。

 

arcserve-KB : ホスト メンテナンス機能の使い方   

掲載しました『PowerShell スクリプト実行ガイド』

これから導入を検討している方は、無償ハンズオン セミナーでも試せるので、是非ご参加ください!

Arcserve Replication/HA 無償ハンズオン セミナー<前編>

 

以上、ホテがお伝えしました。

|

« 無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (6) システム復旧 | トップページ | 必見!復旧ポイントサーバ(RPS)の必要スペック見積り方法 »

技術情報」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
ARCserve Replicationを初めて使う身として、本サイトの情報はその仕組みを理解するうえで大変有益で、参考にさせていただいております。


ホストメンテナンスの仕組みについて記事内に下記の記載がございます。
「この間にスプールにたまったジャーナルをすべてレプリカに反映し、マスタとレプリカのデータが一致した状態になります。」

通常、マスタサーバで更新があったデータはマスタサーバのスプール領域に貯まり、そこからレプリカサーバのスプール領域に転送後、レプリカサーバのデータ領域に反映されます。

上記の説明では、レプリカサーバの"スプール"について言及されておりませんが、マスタサーバのホストメンテナンス時のレプリカサーバの"スプール"を含めた仕組みを知りたいと考えております。

マスタサーバのホストメンテナンス時には、下記のいずれの動きとなるでしょうか。
①レプリカサーバのデータ領域に直接反映後、ホストメンテナンスモードに移行する
②レプリカサーバのスプールに転送後、ホストメンテナンスモードに移行する
③レプリカサーバのスプールに転送し、スプール領域からデータ領域に反映後、ホストメンテナンスモードに移行する

以上、ご回答いただけると幸いです。

投稿: たかい | 2017年8月 7日 (月) 14時52分

たかい様

コメントをいただきましてありがとうございます!

記事中ではレプリカのスプール ディレクトリの図は省略していますが、
ジャーナル ファイルの動きは平常時と変わりありません。

マスタのスプールに蓄積していたジャーナル ファイルはレプリカのスプールに転送され、
そのジャーナル ファイルに記録された変更がレプリカに反映されていきます。

ホスト メンテナンス モード実行時点で残っていたジャーナル ファイルがすべてレプリカで処理されると、
「再起動の準備ができました」というメッセージがイベントに記録され、
マスタの再起動が出来るようになります。

ですので、たかい様のおっしゃる ③ が正しい動作になります。

投稿: ホテ | 2017年8月 7日 (月) 18時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/553787/64104679

この記事へのトラックバック一覧です: Arcserve Replication/HA:同期しないでサーバを再起動したい ~ ホスト メンテナンス機能:

« 無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (6) システム復旧 | トップページ | 必見!復旧ポイントサーバ(RPS)の必要スペック見積り方法 »