Arcserve RHA r12.5 SP2 新機能 4:リバースレプリケーション実行オプションの追加
マサオミです。
Arcserve Replication/HA r12.5 SP2 新機能の説明第4弾。リバース レプリケーション実行オプションの追加です。
■ そもそも「リバース レプリケーション」って何?
Arcserve High Availability のスイッチオーバーでは、マスタとレプリカの役割が入れ替わり、レプリカが本番サーバとして利用されます。そのため、スイッチオーバー後にシナリオを実行すると、以下の画像のように、レプリカからマスタに逆向きのレプリケーションが行われます。これが「リバース レプリケーション」です。
Arcserve High Availability r12.5 SP2 以降では、シナリオを手動でスイッチオーバーを実行する際、逆向きのレプリケーションを即実行するかを選択できるようになりました。スイッチオーバーのボタンを押すとポップアップが上がってきて「スイッチオーバーしますか」と確認されますが、このポップアップボックスにチェックボックスで「リバース レプリケーションの実行」が選択でき、そのままスイッチオーバーすると逆向きのレプリケーションがすぐ始まります。
■ リバースレプリケーションがすぐ始まることって何がよいの?
これ、疑問に思われる方もいらっしゃると思うのですが、これができることって結構有益なんです。
今まではスイッチオーバーした後には再度シナリオを実行して、同期から始めないとリバース レプリケーションが開始できませんでした。r12.5 SP2 からはこのオプションにチェックを入れると、即リバース レプリケーション開始しますが、その際に同期が発生しません!!
「サーバのメンテナンスで、一時的にレプリカ サーバに運用を切り替えたい!」という場面で、同期を行わずに手動スイッチオーバーできるようになるので、大容量のデータベースや、多数のファイルが保存されているファイルサーバなどで便利です。ホスト メンテナンス機能と合わせてご利用ください!
<関連記事>