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2010年3月 2日 (火)

レプリケーションの一時停止 (2/2)

ご無沙汰してます、ホテです。

前回に続き、Arcserve Replication の一時停止をスケジューリングしてみます。スケジューリングができれば週末にレプリカサーバのバックアップをする間はレプリケーションを一旦止めておく、といった使い方ができます。で、そのためにやる事はこの3つ。

  (1)一時停止を始める時間を設定する
  (2)一時停止が終わる時間を設定する
  (3)一時停止のタイムアウト値を調整する

これだけだと何のことやらわかりませんね。順番にやってみましょう。ちなみに今回は「金曜日の夜23時30分から土曜日の朝4時30分まで一時停止をする」という設定でいきます。(ここからとても長文です。ごめんなさい。)

 

(1)一時停止を始める時間を設定する

CA ARCserve Replication r12.5 では曜日と時間で一時停止を始める時間を指定できます。

まずは[レプリカプロパティ]-[スケジュールタスク]-[一時停止]を「オン」にします。

たどり着けない方はいろいろ試してみてください。こんな画面になったら正解です。

01

(最初に左側の[シナリオ ビュー]でレプリカサーバを選択するのがミソ)

 

[一時停止]を「オン」にするとさらに設定項目が出てきます。このうち[スケジュール]の「設定されていません」と書いてあるあたりをクリックします。

02

([スケジュール]の右横)

 

するとスケジューラが出てきます。開始時間は23時30分という事で、分単位の細かい設定をしたいので[詳細設定]をクリック。

03

(いきなり[詳細設定]です)

 

詳細設定画面の左上で「金曜日」の「23:30」を選んだら、[選択]をクリックします。それから右下の[OK]をクリックです。

04

(中段に「金曜日, 23:30」と表示されるのを確認)

 

 

(2)一時停止が終わる時間を設定する

これだけで設定は終わりではありません。まだ開始時間しか設定していないので、このままシナリオを実行しても一時停止は一瞬で終わってしまいます。

今回のように23時30分~4時30分までの5時間(18000秒)一時停止したいなら、まずメモ帳を開き、こんなスクリプトを書きます。

05_2

(単位はミリ秒

 

これを適当な名前で保存します。今回は「Sleep.vbs」

06

(レプリカのCドライブに保存しました)

 

さらにこのスクリプトが一時停止後に実行されるように設定します。こうすればこのスクリプトが完了するまでレプリケーションは一時停止し続けます。設定方法は[ユーザ定義スクリプト]を「オン」にして、[スクリプト名(完全パス)]の欄にスクリプトファイルのフルパスを指定します。

07

(さっき作ったファイルを)

 

最後にここまでの設定を保存。

08

(忘れず保存)

 

 

(3)一時停止のタイムアウト値を調整する

(2)で「スクリプトが完了するまで一時停止し続ける」と言いましたがちょっと嘘をつきました。というのも、一時停止にはタイムアウト値が設定されて、たとえスクリプトが終了しなくてもタイムアウト時間になればレプリケーションが再開してしまうんです。このタイムアウト値は初期設定では20分(1200秒)。このままでは5時間持たず一時停止が終わってしまいます。

そこで、今回はタイムアウト値を書き換えてしまいます。やり方はマスタ/レプリカ両方で↓のパスにある設定ファイルを書き換えます。

C:\Program Files\CA\XOsoft\Engine\ws_rep.cfg

※ 上記のパスは初期値です。CA XOsoft エンジン(Arcserve RHA エンジン)のインストールディレクトリを変更している場合はそちらを確認してください。

※ Arcserve Replication / High Availability r15 以降のインストール ディレクトリは、以下の記事で解説しています。
Arcserve Replication/HA 18.0 で消えた昔の名残

※ 設定ファイルは編集する前に必ずバックアップを取っておいてください。(ファイルを別名でコピーしておくなど)

09

(メモ帳で開きます)

 

ファイルを開いたら「IntegrityTestingScriptTimeout」のコメントアウトを外し、値を18000(秒)に書き換えます。

変更前) # IntegrityTestingScriptTimeout = 1200
変更後) IntegrityTestingScriptTimeout = 18000

10

(変更後はこんな感じ)

 

変更後、上書き保存をしてから CA XOsoft エンジン(Arcserve RHA エンジン)サービスを再起動します。

※ エンジンの再起動はシナリオが止まっている時に行って下さい。

11

(場所は[スタート]-[管理ツール]-[サービス]で)

 

ここまでで設定は終わりです。

シナリオを実行してみましょう。指定した時間でレプリケーションが一時停止します。

12

(下段のイベントに注目)

 

そして目論見通り、翌日の4時30分まで一時停止が続きました。

13

(4:30に再開してます)

 

※ 初期設定ではレプリケーションの再開時にVSSスナップショットを撮るのですが、必要なければ[レプリカプロパティ]-[スケジュール タスク]-[一時停止]-[シャドウコピー(VSS)の作成]を「オフ」にしておいてください。

以上、一時停止のスケジューリングはいかがだったでしょうか?今回は5時間待つだけのスクリプトを作りましたが、スクリプト次第で色々な処理をレプリカで行う事ができます。

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