隠れた機能シリーズ: スナップショットマネージャ?
こんにちは。マサオミです。
毎日暑くてしんどいですね。今年は残暑も厳しいようです。
熱中症には充分ご注意ください。
さて、少々遅れましたが火曜日に戻してのTech Tuesday、
本日は Arcserve Replication の「隠れた機能シリーズ」ということで
「スナップショットマネージャ(スナップショット管理)」をご紹介します。
マネージャ画面を見ていて「なんじゃこれ?」って思ったこと、ありませんか?
機能としてはOSのVSSスナップショットを利用しているのですが、
製品で発行したスナップショットのマウントなどをマネージャから
コントロールする機能なんです。
利用する際は以下の手順を実行します。
- スケジュールタスク(一時停止やアシュアードリカバリ)を設定する
⇒ このタイミングでVSSスナップショットが発行されます。 - スナップショットマネージャで対象のスナップショットを公開/マウントする
- スナップショットからデータを取り出す
では、順を追って説明していきましょう。
1. スケジュールタスクを設定する
以前に当ブログのライター、ホテより一時停止の方法について
書かせていただきましたが、今回もほぼ同じです。
この記事では触れていませんが、ツリーを展開すると
[シャドーコピー(VSS)の作成]という項目があり、
デフォルトで「オン」になっています。
この項目をオンにしたまま、スケジュールを設定します。
そして、シナリオを開始します。(設定の保存は忘れずに)
設定した時間になると一時停止が実行され、スナップショットが発行されます。
2. スナップショットマネージャで対象のスナップショットを公開/マウントする
スナップショットが取られたら、「スナップショット ビュー」をクリックし、
スナップショットマネージャを呼び出します。ここでマウントする対象の
スナップショットを選択します。
右クリックするとコンテキストメニューが出てきて、
対象をどのように公開するかを選べます。
まずは「ドライブ文字として公開」を選んでみましょう。
すると「ドライブ文字の選択」という画面が表示されます。
スナップショットの発行されているレプリカサーバで
現在利用されていない文字が選べます。
今回は「Gドライブ」を指定して、[OK]をクリックします。
すると、レプリカサーバにGドライブができます。
中を見ると、スナップショットが取られた時点でのデータが
展開されています。
3. スナップショットからデータを取り出す
OSのVSSスナップショットの機能そのままなので、
誤って削除してしまった、変更してしまったファイルを
最後にスナップショットを取った時点まで戻すことができます。
ドラッグアンドドロップで救ってあげてください。
スナップショットのデータそのものは読み取り専用(Read Only)です。
利用が終わったらマウントを解除します。
するとドライブごと無くなります。
他にも空のフォルダにマウントする、という方法もあります。
予め空のフォルダを作っておき、そのフォルダにマウントする、
という感じです。
スナップショットを選んで右クリックした際に
「フォルダ配下で公開」もしくは「フォルダ配下にマウント」を
選択してください。(一番初めにマウントする場合は「公開」となります)
するとフォルダ選択の画面がでてきますので、
空のフォルダを指定してください。今回は「test_folder」という
空フォルダを予め作ってそこを指定します。
※空フォルダ以外を選択するとエラーになります。
すると、指定したフォルダのアイコンが変わり、
その下にデータがマウントされます。
中身も当然入ってます。
いかがですか?結構簡単ですよね。
ちなみに「VSSスナップショット発行」ボタンはありません。
スケジュールしたタイミングのみでVSSスナップショットは発行されます。
ARCserve Replicationとしては世代管理はあまり得意ではありませんが、
OSのVSSスナップショット機能と組み合わせて利用することで
世代管理をすることができます。
ただ、VSSスナップショットに頼りすぎるのも注意が必要です。
元ディスクが物理的に壊れてしまうと、スナップショット情報も
利用できなくなってしまうからです。
そこまで含めて心配される場合には、
ARCserve BackupやARCserve D2Dをご利用ください。
それでは今回はここまで。
See you in next TT . . .
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