Arcserve Replication/HA r15でHyper-Vシナリオを使うとここが凄い!その2
マサオミです。今年最後のTech Tuesdayを始めます~!
クリスマスが終わると年末ですね。もう2010年も終わりなんですね。早いものです。このブログを始めて早1年。様々な情報を書かせていただきましたが皆様のお役に立てているでしょうか。
さて、今回も引き続きHyper-Vシナリオについてですが、Arcserve Replication / High Availability r15になって進化したポイントの2つ目、「DNSリダイレクトの実装」について書きたいと思います。
Hyper-Vシナリオの進化② 「DNSリダイレクトの実装」
Hyper-VシナリオでもDNSリダイレクトが利用できるようになりました。
そもそもDNSリダイレクトとは何でしょうか?そんな方もいらっしゃると思うので簡単に解説をします。
DNSリダイレクションというはARCserve High Availabilityを利用する際に選択することができる「切り替え方法(リダイレクション)」の1つです。
スイッチオーバーが発生すると、DNSサーバのAレコードを変更し、マスタサーバのIPアドレスを問い合わせても、レプリカサーバのIPアドレスが返えるようにすることで、クライアントが自動的にレプリカサーバを向くようにします。
この仕組みとほぼ同じ方法をHyper-Vシナリオでも利用できます。
Hyper-VシナリオのDNSリダイレクトでは切り替わった後に利用するゲストOSのIPアドレスを予めシナリオに登録しておきます。スイッチオーバー後にはAレコードに記録されているゲストOSのIPアドレスを登録しておいたIPアドレスに書き換えます。
このリダイレクション方法はネットワークセグメントが違うレプリカサーバにスイッチオーバーする際に効果を発揮します。(同じセグメント内であればただ単にゲストOSを起動すればいいだけです。)
切り替わった先のIPアドレスでAレコードを書き換えるので起動した後のゲストOSにいち早くアクセスができるわけです。
ただ、注意点としては、ゲストOSに登録されているIPアドレスそのものは製品の方でも変更してくれません(※1)。切り替わった後に利用するIPアドレスは予めゲストOSのNICに登録しておきます。
こうすることで切り替わった後でもすぐにゲストOSにアクセスができるようになります。
この方法が利用できることによってこれまで少々手順が必要だったWAN越のHyper-Vシナリオも簡単に利用できるようになりました。
いかがでしたか?
ネットワークセグメントが違うHyper-V環境を2つ用意するのはなかなか難しいとは思いますが、機会がありましたら是非試してみてください。
さて、次回は「Hyper-Vシナリオでよくある質問」を書いてこのシリーズのまとめとしたいと思います。
本日はここまで。
See you in next TT . . .
※1 Arcserve High Availability r16.5 から、スイッチオーバー時に仮想マシンの IP アドレスを変更する機能が追加されています。詳しくはの記事をご覧ください。
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