遠隔地へのデータ配信を Arcserve Replication で簡単に
マサオミです。
Tech TuesdayがWednesdayになってしまいました。(数回目・・・)
昨日は山口県にお邪魔していました。 朝一の便で飛び、最終便で帰ってくるというなかなかの強行スケジュールでしたが 3 件のお客様先に訪問してきました。
その中で「レプリケーションをデータ配信に使えないか」というご質問を受けました。
答えは「できます」。
各拠点のファイルサーバに同じファイルを配布する。という場合に、配信先のサーバが多いと結構手間です。しかも毎日配信となった場合、配信完了の確認や配信エラーのチェックだけでひと苦労。
Arcserve Replication なら WAN 経由でのデータ転送も安定して行えるうえ、 1 対 N やバケツリレー構成も 1 つのシナリオで組むことができるので、日々の操作も楽々です。
これは、既に「レプリケーション活用物語 ~第5話~」でもこの内容はお伝えしていますね!
■中堅・中小企業のレプリケーション活用物語
第5話 遠隔地へのデータ配信を手軽に簡単に
http://www.atmarkit.co.jp/ad/ca/arcserve1002/rep05/05.html
どんな使い方ができるか、というイメージについてはレプリケーション活用物語に任せるとして、私の方では利用する際のポイントをお伝えします。
■ ポイント 1 : レプリケーションする時間帯を意識
データ配信をする、ということは、レプリカサーバの方でそのデータを開くことが多いと思います。
リアルタイムのレプリケーションをしてしまうと、レプリカサーバのファイルを参照している場合、ファイルが開いているので、場合によってそのデータに対して書き込みができずレプリケーションに失敗してしまうことがあります。
これを避けるため、転送方法を「スケジュール同期」にして、一日一回など決まったタイミングでデータを送るという方法があります(※1)。または、一時停止機能を使って、夜間にのみレプリケーションを行う、という設定もできます。
■ ポイント 2 : アクセス権は複製しない
配信元の方で設定されているアクセス権は必ずしも配信先で利用するアクセス権ではないと思います。ですので、予め「ACLのレプリケート」や「共有の同期」の設定をオフにしておくと使いやすいでしょう。
■ ポイント 3 : レプリカのデータ変更は残らないことを認識して利用する
レプリケーションを使う場合、「通常運用時は、レプリカサーバの複製されたデータを変更から守る」ということが、割と鉄則な部分があります。 レプリカサーバに複製されたデータを変更してしまうと、マスタサーバのデータとの不一致が起こってしまうためです。
しかしデータを配信するということは、レプリカ側のデータにアクセスしてデータを開くことになるので、場合によっては変更をしてしまうこともあるでしょう。この場合、基本はマスタサーバのデータを配信するので、仮に変更をかけたとしても次の同期のタイミングで無くなってしまいます。
レプリカ側のデータをマスタに逆向きにレプリケーションしたい、という場合は、フォルダを分けてたすき掛けのレプリケーション構成を 組んでください。(※2)
それでは、本日はここまで。
次回は頑張って火曜日に更新します~!
See you in next TT . . .
<関連事例>
※1 スケジュール同期の注意点は以下の記事をご覧ください。ファイル数が多いと同期に時間がかかるので、オンライン モードでレプリケーションした方が良い場合もあります。
スケジューリングモードの注意点
※2 フォルダを分けて片方向のレプリケーションを組み合わせることで、双方向にデータを複製することならできます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
Arcserve Replication 拠点間で互いにデータを持ち合う。その方法とは?
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