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2011年6月 3日 (金)

OracleやMS SQLの障害時、別拠点に自動切り替えて運用

Koichiです。

OracleやMicrosoft SQLの障害時、別拠点に切り替えて継続運用するには、事前に拠点間で同期・レプリケーションをしておくことになります(※)

※これまでは同一拠点でバックアップやクラスタ化までは行っていた。
しかし、今後は事業継続や災害対策の観点から、遠隔地の別拠点にデータベースのデータを同期・レプリケーションをしておくことが必要。ということが背景にあります。

 

その方法は?

この場合、CA ARCserve の「Replication」や「High Availability(HA)」を使って別拠点にOracleやMS SQLのデータをレプリカしておきます。

ちなみに、切り替えの自動化「自動スイッチオーバー/スイッチバック」も行う場合は、HA(High Availability:ハイアベイラビリティ)を使います。N対1にも対応してます(構成イメージ参照)。

 

【構成イメージ】
1rha

 

自動スイッチオーバー/スイッチバックを行う場合ですが、
HAで可能なリダイレクション方式は

・IP移動
・コンピュータ名の切り替え
・DNSリダイレクト
・ユーザ定義スクリプト

があります。

OracleやMS SQLが対応しているリダイレクション方式をまとめた図はこちらです。
Photo_2

※MS SQLは全て可能。Oracleは「IP移動」「DNSリダイレクト」「ユーザ定義スクリプト」に対応しています。

 

次に、各リダイレクション方式イメージを図で掲載します。

■IP移動イメージ

Ip_2

 

■コンピューター名の切り替えイメージ

1_2

 

2_2

 

■DNSリダイレクトイメージ

Dns_2

 

*** 関連情報 ***

■Arcserve Replication/High Availability 製品マニュアル
http://documentation.arcserve.com/Arcserve-RHA/Available/R16-5/JPN/Bookshelf.html

ページ内の [製品ドキュメント]-[操作ガイド] を展開し、
「Microsoft SQL Server 操作ガイド」
「Oracle Server 操作ガイド」
をクリック

※ URL を変更しました。現時点では r16.5 が最新です (2018/11/29)

 

■トライアル版
https://www.arcserve.com/jp/free-trial-selection/

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コメント

いつもブログを楽しく拝見しております。ヽ(´▽`)/

HAで可能なリダイレクション方式は下記になるかと思いますが、
下記のそれぞれの機能を組み合わせた場合のメリット/デメリットなどありますでしょうか?

・IP移動
・コンピュータ名の切り替え
・エイリアス利用
・DNSリダイレクト
・ユーザ定義スクリプト


例えば、「IP移動」+「エイリアス利用」の組み合わせや、「コンピュータ名の切り替え」+「DNSリダイレクト」の組み合わせと利用した場合など
どのようなメリットがあるのか、またどのようなデメリットがあるのか情報をお持ちでしたらほしいです。

よしのぶ様、

いつも当ブログをご愛読いただきありがとうございます。

特に組み合わせについてメリット・デメリットがあるわけではありません。
ただそれぞれのリダイレクト方法に特性があるのでその部分を抑えておいてください。
組み合わせた場合にはそれぞれの特性について考える必要があり、
もし万が一の場合には、これらの処理が同時に行われていることを意識して
運用していただく必要があります。

● IP移動:
IPアドレスを指定して通信する環境の場合に利用します。ネットワークセグメントが同じ環境のみで利用することができます。

● コンピュータ名の切り替え:
レプリカのコンピュータ名をマスタのコンピュータ名に書き換えます。直接ホスト名を書き換えるため1対1の構成の場合のみ利用できます。

● コンピュータ名の切り替え(エイリアス):
レプリカに別名(エイリアス)としてマスタのコンピュータ名を付けます。Nvs1という構成の場合で利用します。ただし、サポートされているシナリオはファイルサーバのみです。

● DNSリダイレクト:
DNSのレコードを買い換えます。DNSへの変更権限を持っているユーザアカウントがRHAエンジンに与えられていれば利用できます。

● ユーザ定義スクリプト:
スクリプトを用いて切り替えを行います。マスタの非アクティブ化、レプリカのアクティブ化(もしくはその逆)と方向識別スクリプトの3つをそれぞれご用意いただく必要があります。

リダイレクトについての詳しい解説については、
弊社で実施しております無償のARCserve High Availabilityトレーニングの中でも
解説しておりますので、是非ご受講ください。


【業務継続をより簡単に!】 ARCserve High Availability 無償実機トレーニング

https://marketing-navi.jp/seminars/hpeegv/seminar_4

※ URL を変更しました(2018/10/16)

今後ともよろしくお願いいたします。

マサオミ

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