SQL Serverのレプリケーション機能と比較
お久しぶりです、レイブンです!
本当にご無沙汰しております、5/27の記事以来でした。。
夕方になると涼しくなってきて、ビールが美味しい季節もあと少しですね。
さて、先々週、エヌエスさんが記事にされていた「DAG構成(Exchange)との比較」の記事が好評のようで、ちょっと人気に便乗しようと思います。
今回は、SQL Serverのレプリケーション機能とARCserve ReplicationのSQLレプリケーション機能と比較をしたいと思います。
<Exchange Server 2010を安価に冗長化する方法>
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2011/09/exchange-server.html
SQL Serverのレプリケーション機能は、負荷分散を目的としているようで、
オブジェクト単位でのレプリケーションは可能なのですが、SQL Serverデータ全体の複製ができないようです。
そのため、サーバーダウン時に代替サーバーで運用する、ということができない(やろうとすると手間)みたいですね。
SQL Serverにはミラーリング機能もあり、こちらは冗長化を目的としているようですが、
LAN内でないと使用できなかったり、非同期型のミラーリングを行う場合はSQL ServerのEnterprise Editionが必要になります。
対してARCserve ReplicationのSQL Serverレプリケーションは、冗長化を目的としております。
データベース全体をWAN越しにレプリケーションでき、またSQL ServerのStandard Editionでも使用することが可能です。
また、レプリカサーバーにSQL Serverをインストールすることで、レプリカサーバーでもマスタサーバーと同じ状態でSQL Serverを使用することができます。
SQL Serverのアクセス/サーバー負荷が問題になっている場合はSQL Serverのレプリケーション機能を、SQL Serverがダウンした場合の代替運用を検討している場合はARCserveReplicationを、というのが、機能別にみた、製品選定のポイントになるかと思います。
またWAN越しで他拠点へのデータ複製や、SQL ServerのStandard Editionを使用している場合などでも、ARCserve ReplicationのSQLレプリケーション機能は有用です。
その他、ARCserve Replicationの機能として、
アシュアードリカバリ機能、リワインドテクノロジーもあります。
アシュアードリカバリ機能とは、復旧訓練を行う機能になります。
レプリカでデータベースの起動確認をし、
ちゃんとレプリカサーバーに切り替えて運用することができるかどうかを、テストすることができます。
リワインドテクノロジーは巻き戻し機能になります。
office系ソフトの「元に戻す」機能を連想いただくことわかりやすいかと思います。
マスタサーバー側のデータ変更を「元に戻す」ことによって、誤って削除したことを「無かったことにする」機能です。
注意点がありまして。。。リワインドテクノロジーを使用すると、レプリケーション対象全体が巻き戻ってしまうので、
特定のファイルのみ復旧する、といったことができません。バックアップソフトのリストア機能みたいには使用できないんです。
この機能は、たとえば「サーバーがダウンする前の状態に戻したい」みたいな使い方をします。
あとSQL Serverのレプリケーション機能との違いを列挙するならば、
「SQL Server以外のデータも複製できる!」ってことでしょうか(当たり前ですね。。。)。
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※ SQL Server の以外のファイルもレプリケーションする方法を記事にまとめました。
<Arcserve Replication/HA でデータベースとファイルを一緒にレプリケーションする方法>(2016年9月13日)
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2016/09/arcserve-repl-1.html
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ニーズに合わせて製品選定は、デキるオトナの必須事項です。
この記事、参考にしてみてください
レイブンでした(オマエはデキるオトコなのか?というツッコミなしでお願いします)。
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