できる!!NASへのレプリケーション
鉄道大好き、エヌエスです。
以前、投稿をしましたが、コンスタントにお問い合わせを頂く質問なので、改めて載せたいと思います。
≪前回の投稿≫
ARCserve Replication/HAのよくある10の質問(PART1)
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2011/09/arcserve-replic.html
ARCserve ReplicationはWindowsファイルサーバのデータを複製するのによくご利用いただいています。基本的な構成はWindowsサーバ2台でレプリケーションする構成ですが、導入費用を抑える為にレプリカ(複製先)として、WindowsOSではないOSを搭載したNASを選定される方がいます。
この場合、WindowsOSではない為、複製先のNASにARCserve Replicationのエンジンをインストールできません。では、レプリケーションは可能なのでしょうか。
正解は、もちろん可能です。
この場合、ARCserve Replicationはマスタ(複製元)のみ導入する「シングルサーバーレプリケーション」構成となります。ARCserve replicationはマスタの1か所にしか導入しないので、ライセンスも1本でOKです。
NASにデータを複製しておくことで、仮に複製元の本番サーバ(マスタ)が壊れてしまっても、NASに直接アクセスしてファイルを参照することができます。
ただし、「シングルサーバーレプリケーション」構成の場合、以下の制限事項がありますので、ご注意ください。
-------------------------------------
・レプリケーション対象ファイル数が200万ファイル以下であること。
・WAN経由ではないこと
・レプリケーション対象にデータベースが含まれないこと
・ACL・共有アクセス権の維持は不可
-------------------------------------
上記、制限事項に該当する場合は、WindowsOS搭載のサーバやNASをレプリカ(複製先)にして、2ライセンスでレプリケーションを行うことをお勧めします。マスタ(複製元)/レプリカ(複製先)の両方にARCserve Replicationを導入してレプリケーションする場合は、上記制限事項は、該当しません。
また、シングルサーバ レプリケーション関連の資料を2点ご紹介いたします。これからシングルサーバーレプリケーションをトライアルしたい、若しくは、トライアル中だけどうまくいかない、といった場合、こちらの資料をご参照いただければ、問題の解決への糸口が見つかるかも知れません。
Arcserve Replication 1ライセンスでできる!シングル サーバ レプリケーションを使ったファイルサーバの保護
※リンクをUpdate(2024/01/26)
こちらはシングルサーバーレプリケーションの概要を説明した資料になります。ライセンスガイド的な資料で、簡単に注意事項なども記載されております。シングルサーバーレプリケーションてなんぞや?という場合に判りやすい資料になります。
1ライセンスでできる!LAN DISK XR にシングルサーバレプリケーション
※リンクをUpdate(2022/10/05)
こちらはより具体的な資料です。IO-DATA社のNASを使用し、シングルサーバーレプリケーション環境を構築する際のインストールからシナリオ設定方法、注意事項がこと細かく説明されております。
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