「同期」と「レプリケーション」は別モノです!!
こんにちは、ホテです。
ARCserve Replication/HA を使っていく上で押さえておきたいのが「同期」と「レプリケーション」の違いです。特に初めの頃はこの二つを取り違えがちなのでご注意ください。
「同期」はレプリケーションを始める際の前処理として「最初に一回だけ」行う処理です。マスタとレプリカのファイルを比較し、違いのある部分だけを転送してデータを一致させます。
「レプリケーション」を始める前に「同期」でデータを揃えます
ただし、毎回毎回マスタとレプリカのファイルを比較するのでは大変です。そこで、マスタサーバで行われるデータの「変更」を監視し、同じ変更をリアルタイムにレプリカで再現するのが「レプリケーション」と呼ばれる処理です。
「同期」が始めだけなのに対して、この「レプリケーション」はシナリオが実行されている間、常時行われています。
「変更処理」だけを複製します
また、シナリオを実行する際に「ファイルレベル同期」と「ブロックレベル同期」を選ぶ画面が出てきますが、これは最適な「同期」の方法を選んでいるだけですのでご注意ください。
最適な同期方法を選べば「同期」が早く終わります
ここで何を選んでも「同期」が終わって「レプリケーション」が始まればファイルレベル/ブロックレベルという違いはありません。「レプリケーション」ではマスタで行われた変更をレプリカで再現するだけです。
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コメント
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同期とレプリケーションの違いが理解できました。
レプリケーションは操作をレプリカで行うとありますが
同期処理中に発生した操作は同期処理終了後に行うのですか?
また、操作はどの程度の時間差で行われるのですか?
投稿: 藤本貴弘 | 2019年4月 1日 (月) 16時15分
藤本様
コメントいただきましてありがとうございます!
同期中にマスタで行われたデータの変更は
ジャーナルファイルの形でスプールファイルに記録され、
同期完了後にレプリカに反映されます。
詳しくは以下の記事もご覧ください。
図を見て分かる:同期中にマスタ(複製元)のデータを更新したらどうなる?
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2014/04/post-e124.html
投稿: ホテ | 2019年4月 2日 (火) 09時45分
いつも記事を参考にさせていただいています。
一点伺いたいのですが、Arcserve RHAでいうところのシグネチャとはどういう意味合いで使用している文言ですか?
文脈から察するに、双方のサーバのディレクトリから比較対象用のファイルをピックアップしたもの(参照用ファイル?)、といった感じかなと思いながら記事を拝見しておりました。
本当に素人質問で大変恐縮ですがぜひご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
投稿: 石山 | 2024年7月10日 (水) 09時38分
石山様
コメントいただきましてありがとうございます!返信が大変遅くなりまして申し訳ございません。
「シグネチャ」 は同期の際に作られるもので、マスタ/レプリカ間のデータの比較に使われるリストのようなものだと思っていただければよろしいかと思います。
投稿: ホテ | 2024年8月19日 (月) 15時02分