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2012年1月の4件の記事

2012年1月27日 (金)

Hyper-V 仮想マシンをまるごと複製し、障害時には自動切り替え(仮想環境の二重化)

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■ Hyper-V 仮想マシンを丸ごと複製して冗長化する方法

例えば、環境例が、「Windows Server 2022 Datacenter Edition 2台(マスタ / レプリカ共に Hyper-V ホストマシン)」で、要件例が、「Hyper-V ホストマシン上で稼動する仮想マシンを複製し、マスタ上の仮想マシンに障害が起きた場合はレプリカ上の仮想マシンに切り替える」という場合ですが、

この場合、 Arcserve High Availability(HA)で実現可能です。

 

・動画も必見!Hyper-V仮想マシンが動きます!

 

■ Arcserve HA の 5つの特長

この「Hyper-V 仮想マシン(ゲストOS)をまるごとレプリケーション」観点から Arcserve HA がもつ特長を 5 つあげてみました。

1. 仮想マシンに Arcserve HA をインストールする必要はありません。
Hyper-V ホストにだけ Arcserve RHA エンジンをインストールすれば OK です。

2. Hyper-V 上の仮想マシン全体をレプリカサーバへ複製します。
Arcserve HA が Hyper-V ホスト上の仮想マシンを検出。Hyper-V 仮想マシンの仮想ハード ディスク ファイル(vhd ファイル)や vsv や bin などの仮想マシン構成ファイルへの書き込みがリアルタイムにレプリカ側へレプリケーションされます。

3. 仮想マシンごとに実行状況を監視しているため、異常停止した仮想マシンだけをスイッチオーバーすることができます。

4. スイッチオーバーは自動および手動で実行できます。
いずれの場合でも、スイッチオーバーによりレプリカサーバにマスタサーバの役割が移り、自動的にレプリカサーバの Hyper-V マネージャに仮想マシンが登録され、起動します。このことによりマスタサーバの障害後もすぐに仮想マシンを利用することができます。

5. WAN 越えのデータ転送で手間のかからない災害対策ができる。
データの変更は自動的に転送されるため、バックアップデータを保存したテープ媒体や外部ディスク等を遠隔地に保管するといった手間もかからず輸送コストもかかりません。

 

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■ Hyper-V シナリオの設定手順書

具体的な導入方法についてまとめられた資料はこちらです。また、概要も以下にピックアップしました。

『Arcserve® High Availability によるMicrosoft Hyper-V 仮想環境の事業継続~仮想マシンの可用性の向上~』

https://www.arcserve.com/sites/default/files/2023-01/rha-hyper-v-ha-tech-guide.pdf

+++

(資料概要)

第1章 Arcserve HA の導入

1.1. 環境設定要件と Hyper-V 仮想環境の準備(P.8)

1.2. Arcserve HA の導入(P.10)

1.3. Hyper-V 仮想環境のレプリケーション実行手順(P.12)

1.4. Hyper-V シナリオのスイッチオーバーとスイッチバックの実行(P.29)

 

第2章 運用および構築時の注意点

2.1. チェックポイント利用環境のレプリケーションについて(P.37)

2.2. レプリカサーバを遠隔地に設置する場合の注意(P.42)

2.3. Hyper-V シナリオのデータリワインド(P.46)

2.4. アシュアード リカバリによる仮想マシン起動テストの実施(P.48)

2.5. 管理OS の再起動(P.51)

+++

 

■ Arcserve HA のライセンス・価格

それでは、Arcserve HA の必要ライセンス数・価格ですが、ライセンス数は、この構成の場合「Arcserve High Availability Enterprise」が2本となります。

価格は1年メンテナンス付きの場合、1本532,000円ですので2本で1,064,000円です(2024年4月時点の税抜価格)。

 

環境例:Windows Server 2022 Datacenter Edition 2台 (マスタ / レプリカサーバ共に Hyper-V ホストマシン)

要件例:Hyper-V ホストマシン上で稼動する仮想マシンを複製し、マスタ上の仮想マシンに障害が起きた場合はレプリカ上の仮想マシンに切り替える

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※ 最新バージョンのライセンス ガイドおよび価格表は以下をご覧ください。

『Arcserve カタログ センター』
https://www.arcserve.com/jp/jp-resources/catalog-center/

『価格表』
https://www.arcserve.com/jp/jp-resources/licensing-options/

 

なお、Arcserve HA の機能を使用するために、セット製品である Arcserve UDP Premium Plus Edition を購入するという方法もあります。どちらがお得か比較した記事がありますので、ご参考までに。

アプリケーションの HA には Arcserve UDP Premium Plus Edition がおトク?

 

■ Hyper-V シナリオの導入事例

導入事例もあります。既存のネットワーク経由で、Hyper-V 上の業務システムを遠隔地の支社へ複製されている事例です。

株式会社ジェーエムエーシステムズ様 導入事例 - クラウド利用よりも安い運用コストで地に足のついたBCPを実現
https://www.arcserve.com/sites/default/files/wp-doc/case-rha-jmas.pdf
※リンクをUpdate(2022/09/28)

 

+++

以上、Koichi がお伝えしました。

 

<関連記事>

Hyper-Vシナリオのよくある質問

Hyper-V仮想マシンのエージェントレス バックアップ、2つの方法。

Hyper-V CSVクラスター環境でのArcserve Replication and High Availability利用

2012年1月24日 (火)

サイボウズ ガルーン 3 設定ガイド公開!

昨日東京は雪が降り久々に積もったのですが、   
こんなに寒い日がこれからも続くのかと思うと   
「冬眠休暇」を全国的に認めてもらいたいと思う   
寒がりなマサオミです。Tech Tuesday。。。(汗

ご無沙汰していて申し訳ありません。   
本来であればr16の新機能の続きを書かなければ   
いけないところなんですが、昨年末よりずっと検証を進めていた   
サイボウズ ガルーン 3をARCserve High Availabilityで   
災害対策/可用性を向上させるという方法が   
ようやく設定ガイドとなって公開できましたので   
今週はこちらをご紹介させていただきます。   

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2012年1月20日 (金)

データベースのレプリケーションってどうやっているの!?

こんにちは、ホテです。

ファイルサーバで使うものと思われがちなARCserve Replicationですが、もちろんMicrosoft SQL ServerやOracleといったデータベースアプリケーションもオンラインで(データベースを動かしながら)レプリケーションする事ができます。

この辺の仕組みをご質問いただく事がよくあるので、今日はデータベースのレプリケーションについて解説します。

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2012年1月 6日 (金)

ARCserve D2D × Replication 統合シナリオによるサーバの災害対策

+++++++++ 2018/10/16 追記++++++++++
Arcserve Replication / High Availability r16.5 SP7 より、本記事で紹介する D2D シナリオはサポート終了となりました。

Arcserve D2D の後継製品である Arcserve UDP のバックアップデータを複製するにはファイル サーバ シナリオを使用するか、以下の記事で紹介している Arcserve UDP の標準機能をご利用ください。

Arcserve UDP 機能紹介 ~ (11) バックアップデータの遠隔転送 ~
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2015/03/arcserve-udp-11.html
+++++++++++++++++++++++++++

 

新年おめでとうございます、ホテです。

昨年末にARCserve Replication r16 SP1が公開されましたが、この新サービスパックの目玉はARCserve D2DとARCserve Replicationの連携です!

この連携機能で何が出来るかというと、下の図のように昨年特にお問い合わせが多かったサーバの災害対策(ARCserve D2Dのバックアップデータの遠隔地保管)が出来ます。

Replication

ARCserve D2DのI2テクノロジで転送量を抑えられます

 

こういったバックアップ データのレプリケーションの場合、「フル バックアップ全体が転送されてしまうのでは?」とネットワークへのトラフィックの増大を、心配される方もいらっしゃるかと思います。

でも大丈夫!!

ARCserve D2D for Windwosでは、I2テクノロジにより、初回のみフルバックアップ、以降は永久増分バックアップが可能で、指定した復旧ポイントに達した場合は、フルバックアップデータと一番古い増分バックアップデータがマージ(統合)されます。

そして、マージが行われた場合でも転送されるデータ量は増分データのみの為、フルバックアップデータ全体が転送されることはありません。

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