データベースのレプリケーションってどうやっているの!?
こんにちは、ホテです。
ファイルサーバで使うものと思われがちなARCserve Replicationですが、もちろんMicrosoft SQL ServerやOracleといったデータベースアプリケーションもオンラインで(データベースを動かしながら)レプリケーションする事ができます。
この辺の仕組みをご質問いただく事がよくあるので、今日はデータベースのレプリケーションについて解説します。
データファイルだけではなくてログもレプリケーション
上の図はARCserve Replication/HAがSQL Serverのデータをレプリケーションする際の模式図です。データベースの場合でもファイルサーバと同様にマスタで行われたファイルの「変更処理」をレプリカで再現する事によってデータを複製していきます。
また、データベースの場合にはデータファイルだけではなくトランザクションログもレプリケーションされます。トランザクションがコミットされると必ずトランザクションログにその内容が書き込まれるため、トランザクションログはデータファイルよりも常に新しいデータが書き込まれています。そして、マスタサーバに障害が起きるとレプリカでSQL Serverが開始されますが、この際に自動でトランザクションログがロールフォワードされるのでレプリカのSQL Serverは障害直近のデータをもった状態で起動します。
また、こうした仕組みですので、処理中の中途半端なトランザクションはレプリケーションされません。
なお、ARCserve BackupやARCserve D2Dのようなバックアップソフトは特定の時点のデータをバックアップするため、オンラインのデータベースをバックアップするにはVSS Writerなどを利用して「静止点」を確保する必要があるのですが、レプリケーションの場合は最新のデータを常に複製しておくものなので、静止点という考え方はなく、スナップショットを取る必要もありません。
ちなみに、今日はSQL Serverを例にデータベースのレプリケーションを解説しましたが、Oracle Database やExchange Serverについても同じ事が言えます。
-----------------------------------
[2013年6月11日追記]
データベースの冗長化や遠隔バックアップを検討しているお客様から、「データベース自体の標準機能と比べて何が良いの?」というご質問をいただく事もあります。
色々ありますが、ARCserve Replication/HAの一番良い点は、DB以外もレプリケーションできるという点だと思います。
PDFファイルや画像ファイルなどをデータベースの外に保存するようなアプリでは、データベース部分だけを複製しても意味がない、という事になってしまいますが、ARCserve Replication/HAはこれらのファイルも簡単にレプリケーションできます。具体的な設定方法を以下の記事で説明しています。
Arcserve Replication/HA でデータベースとファイルを一緒にレプリケーションする方法 (2016年9月13日の記事)
その他、WAN環境で使える帯域制御/アセスメント機能や簡単に使える管理画面、DB以外のサービスを管理するカスタムアプリケーション機能等もARCserve Replication/HAならではの強みです。この辺は、定期的に開催している無償ハンズオンセミナーで触れるので、ぜひ参加してみてください。後編ではSQL Serverのレプリケーションも体験できます。
https://www.arcserve.com/jp/seminars
-----------------------------------
------ Facebook ページ も よろしく! -------
« ARCserve D2D × Replication 統合シナリオによるサーバの災害対策 | トップページ | サイボウズ ガルーン 3 設定ガイド公開! »
「よく聞かれる質問」カテゴリの記事
- Arcserve UDP 10.0 新機能(8):その他(2025.03.07)
- Arcserve UDP 10.0 新機能(7):読み取り専用データストアのインポート(2025.02.21)
- Arcserve UDP 10.0 新機能(4):1対多のレプリケート(2025.01.10)
- Arcserve UDP ダウンロードの流れ(2024.10.25)
- 「仮想マシンの移行」案件でよくある質問と回答【Arcserve UDP 編】(2024.09.13)
「Arcserve Replication / High Availability」カテゴリの記事
- Arcserve Replication / High Availability 18.0 SP3c で Windows Server 2025 に対応しました。(2025.05.16)
- Arcserve Replication / High Availability 18.0 SP3b が公開されました。(2025.03.14)
- (2025/05/12 更新)Arcserve 製品の Windows Server 2025 対応状況(2025.02.28)
- WSFC環境でのArcserve Replication and High Availability利用(2024.10.04)
- 「Arcserve Replication / High Availability」カテゴリーを作りました。(2024.09.27)
« ARCserve D2D × Replication 統合シナリオによるサーバの災害対策 | トップページ | サイボウズ ガルーン 3 設定ガイド公開! »
コメント