ARCserve RHA r16 新機能紹介 ~ カスタムアプリケーション保護機能強化 (1/2) ~
本日は久々の大阪出張のマサオミです。
この記事も行きの新幹線で書いてます。
さて、今週の Tech Tuesday も Arcserve Replication/High Availability r16 の新機能をご紹介していきたいと思います。
今回は「③ カスタムアプリケーション保護機能強化」について解説していきたいと思います。
======== r16 新機能目次 ========
① クラウド環境(Amazon EC2)へのレプリケーション その1 その2
② レプリケーション中の通信の暗号化機能 その1 その2
③ カスタムアプリケーション保護機能強化 その1 (←本日はここ) その2
④ シナリオ実行中のプロパティ変更
⑤ レプリケーション用IPアドレスと管理用IPアドレスの設定
⑥ その他改良および修正点
==============================
そもそも「カスタム アプリケーションって何よ?」って人も
いらっしゃると思います。簡単に説明すると
ARCserve Replication/High Availabilityで直接対応していない
アプリケーションのサービスを監視・管理できる機能
です。
ARCserve High Availability(以下、ARCserve HA)の特長の1つに
「アプリケーションのサービスまで監視・管理する機能」があります。
対応している Microsoft SQL Server や Exchange Server,
Oracle データベースなどのサービスを監視し、OS だけでなく
アプリケーションがきちんと稼動しているかも確認した上で
スイッチオーバーの必要性を判断しています。
また、監視するだけでなく、切り替えの際にはサービスの立ち上げなども行います。
ARCserve HA が元々サポートしているアプリケーションであれば
どのサービスを開始すればよいか、どういった順序で開始すればよいかを
製品自体が知っているのですべてお任せでよいのですが、
独自の、もしくは市販されているのアプリケーションサービスの監視や
起動・停止などの管理までを行いたい、といった場合、
r15 まではスクリプトなどを準備する必要がありました。
r16 からはそういったスクリプトを準備しなくてもサービスの監視・管理を
簡単に行える機能が追加されています。
設定の仕方も非常に簡単で、必要なサービスを
GUI 上から選択するだけです。
これを上手く利用すれば、ARCserve HA では直接対応していない
アプリケーションなども切り替えを実施できます。
もちろんアプリケーションがサービスを立ち上げるだけで
きちんと開始できることが確認取れていることが大前提ですけどね。
この機能を上手く活用した設定ガイドが
先日のブログ記事でもご紹介させていただいた
ARCserve High Availabilityで実現する災害時の『Cybozu Garoon 3』 運用継続 設定ガイド
※リンクをUpdate(2022/09/29)
なんです。サイボウズガルーンで利用されている内部データベースは
MySQL なので ARCserve HA では直接対応していないアプリケーションです。
ただサイボウズガルーンのマニュアル中にバックアップの際のサービス停止手順が
記載されていましたので、サイボウズ様にも確認を取らせていただいた上で
監視するサービスや切り替えの際のサービス開始順序を設定しました。
カスタムアプリケーションシナリオ設定の参考になるかと思いますので
是非一度ご覧ください。
いかがでしたでしょうか。ARCserve RHA もバージョンアップの度に
どんどん使いやすい製品になってきていることを体感いただけましたら幸いです。
次回はこのカスタムアプリケーション保護についてもう少し掘り下げたいと思います。
それでは、本日はここまで。
See you in next TT . . .
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