ARCserve RHA r16 新機能紹介 ~ カスタムアプリケーション保護機能強化 (2/2) ~
マサオミです。 3週間ぶりになってしまって申し訳ないのですが
Tech Tuesdayを始めたいと思います。
今回は前回に引き続きカスタムアプリケーション保護機能について
解説したいと思います。
======== r16 新機能目次 ========
① クラウド環境(Amazon EC2)へのレプリケーション その1 その2
② レプリケーション中の通信の暗号化機能 その1 その2
③ カスタムアプリケーション保護機能強化 その1 その2 (←本日はここ)
④ シナリオ実行中のプロパティ変更
⑤ レプリケーション用IPアドレスと管理用IPアドレスの設定
⑥ その他改良および修正点
==============================
前回解説させていただいた内容は完全にオリジナルのアプリケーションを
ARCserve RHAで保護する場合にどうしたらよいか、ということを中心に
書かせていただきました。例えば以下に掲載していますサイボウズガルーン3の
対応方法はまさにカスタムアプリケーション保護で対応した例です。
ARCserve High Availabilityで実現する災害時の『Cybozu Garoon 3』 運用継続 設定ガイド
※リンクをUpdate(2018/10/17)
ただ、世の中にはデータベースにはMicrosoft SQL Serverを利用していたり
Oracle データベースを利用していたりなど既存のものを使い、
その上にアプリケーションを実装して販売しているアプリケーションも多くあります。
手組みのアプリケーションをSQL Server上に構成している、という場合もあるでしょう。
その場合、どのように対応したらよいでしょうか。
ARCserve RHAが対応しているデータベース、例えばSQL Serverなどであれば
そのままSQL Serverシナリオを作っていただいた方が簡単です。
自分でいちいちフォルダやサービスも選んでという作業がいらないからです。
今回カスタムアプリケーション保護機能の強化ポイントは
SQL ServerやOracle データベースなどARCserve RHAが自動的に
管理対象とするサービス以外にも、独自のサービスを選択することが
できるよう[カスタム サービス管理]が追加された点です。
まず、従来の方法でSQL Serverシナリオを作ります。
その後、右ペインの[ルート ディレクトリ]タブから[カスタム サービス]をダブルクリックします。
すると[カスタム サービス管理]画面が上がってきますので、
必要なサービスを選択します。この例ではServerとPrint Spoolerという
何の関連性も無いサービスをとりあえず選択しています。
またこれらのサービスの開始順序も選択できるようになっています。
左上にある[(すべて)]というプルダウンから[管理対象サービス]を選択すると、
現在監視対象になっているサービスのみが表示されます。
ここで再度開始順序を確認いただくのもよいでしょう。
例ではServerサービスが1番最初に開始するようになっていますが、
おそらくデータベースの起動が先になると思いますので
必要に応じて調整してください。
[OK]をクリックして、シナリオを保存してください。
最終的なシナリオの設定イメージが以下です。
[ルート ディレクトリ]タブの[カスタム サービス]に
選択したサービスが追加されていることが確認できるかと思います。
いかがでしょうか。独自のアプリケーションであっても
スクリプト等を書かずに対応できるので便利ですよね。
ただ、カスタムサービス管理を利用する上での注意点としては、
そのアプリケーションがサービスを開始するだけで起動するかどうかを
確認しておくことです。何か処理を実行しないと起動できないアプリケーションだと
サービスを管理していても意味はないですからね。
また、データベースに全てのデータが格納されていればよいのですが
外出しでファイルが存在しているようなアプリケーションの場合には
それらのデータも含めてレプリケーション対象に含めてもらう必要があります。
いずれにしても手放しで全部のアプリケーションが
ARCserve RHAで保護ができるとは言えませんので
アプリケーションのメーカーさんや開発された方などと相談しながら
事前にトライアルなどで検証してみてください。
■ 無償トライアル| Arcserve
https://www.arcserve.com/jp/free-trial-selection/
※リンクをUpdate(2020/06/04)
今回ご紹介したSQL Serverに監視対象のサービスを追加する手順は
ARCserve High Availabilityのハンズオントレーニングでも実際に体感いただけます。
【無償実機トレーニング】災害対策・業務継続に!Arcserve Replication/HA■後編■
https://marketing-navi.jp/seminars/hpeegv/seminar_4
ARCserve Replicationのハンズオントレーニングを既に受けられている方を
前提としたトレーニングになっていますので、また参加されていない方は
是非ARCserve Replicationのハンズオントレーニングにもご参加ください。
【無償実機トレーニング】災害対策・業務継続に!Arcserve Replication/HA■前編■
https://marketing-navi.jp/seminars/hpeegv/seminar_2
ということで、本日はここまで。
See you in next TT . . .
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