ARCserve RHA r16 新機能紹介 ~レプリケーション用IPアドレスと管理用IPアドレスの設定~
マサオミです。
今週のTech Tuesdayを始めたいと思います。
気が付いたらかなりの長期連載になってしまった
ARCserve RHA r16 新機能紹介シリーズですが
本日は「レプリケーション用IPアドレスと管理IPアドレスの設定」を
ご説明したいと思います。
======== r16 新機能目次 ========
① クラウド環境(Amazon EC2)へのレプリケーション その1 その2
② レプリケーション中の通信の暗号化機能 その1 その2
③ カスタムアプリケーション保護機能強化 その1 その2
④ シナリオ実行中のプロパティ変更
⑤ レプリケーション用IPアドレスと管理用IPアドレスの設定 (←本日はここ)
⑥ その他改良および修正点
==============================
この機能を説明する前にARCserve RHAの主要コンポーネント「コントロールサービス」と
「エンジン」についておさらいしたいと思います。このコンポーネントを理解していないと
説明の意味がわからなくなってしまうかと思いますので・・・。
ARCserve RHA コントロール サービス
シナリオの作成や稼働状況の確認など、レプリケーションの管理に必要なサービスです。
マスタおよびレプリカサーバとTCP/IPで通信が可能なサーバに最低1台インストールします。
※コントロールサービスについては以下のブログ記事も参考になると思います。
コントロールサービスって何なのさ
ARCserve RHA エンジン
レプリケーションを実行するコンポーネントです。マスタ サーバ(レプリケーション元)、
レプリカ サーバ(レプリケーション先)の双方にインストールします。
では、今回追加された「レプリケーション用IPアドレスと管理IPアドレスの設定」とは何か。
ざっくりしたご説明をすると、
コントロールサービスから命令を受け取る回線(管理用)と
レプリケーションによるデータ転送の回線(レプリケーション用)を
明確に分けられるようになりました。
ということなんです。
これまでもレプリケーション専用線を作ってデータは
そちらを流れるように設定することはできたのですが、
コントロールサービスが別立てのサーバにあると
そのサーバもレプリケーション専用線につないでいただく必要がありました。
r16からは管理IPアドレスとレプリケーションIPアドレスを
明示的に指定できるようになり、コントロールサービスの配置場所を
柔軟に選ぶことができるようになりました。
※ 初期設定では[管理IPアドレス]の値がレプリケーションIPアドレスとして使われます。
コントロールサービスをレプリケーション用ネットワークから切り離したいときのみ、
[レプリケーションIPアドレス]を明示的に入力してください。
では、これをどんな時に使うかというと、以下のような場合です。
この例ではコントロールサービスは東京の本社、
レプリケーション対象のデータおよびその複製先は各支店内にある場合です。
東京本社から各支店のサーバには業務用回線を使わないと接続ができません。
しかし、レプリケーションのデータは支店内に設置した専用線を使って流したい。
このような場合、r15までは各支店にコントロールサービスを配置してもらう必要がありました。
r16からは指定いただければ上記のようなことが簡単に行えます。
この機能についてもARCserve Replicationのハンズオントレーニングで
ご説明をしております。是非実際に製品を触って実感してみてください。
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それでは、今週はここまで。
See you in next TT . . .
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