VMware vMotion/HA などの環境でARCserve Replication/HA のライセンスはどのように買うの?
こんにちは、ホテです。
これ、何のグラフだかわかりますか?
答えは仮想マシンの台数と必要なARCserve Replicationの仮想専用ライセンスの費用を表したグラフです。何故こんなグラフを作成したかというと、先日こんな質問をいただいたからです。
【質問】
VMware HA で冗長化した仮想マシンにARCserve Replication を導入する予定です。 ライセンスをゲストOSごとに購入するのとホストサーバ単位で購入するのとでは、 どちらが安くなるのでしょうか?
そこで、それを確認するために上記のグラフを作ってみたわけです。
■ 仮想マシン専用ライセンスの種類(ゲスト単位とホスト単位)
ご存知の方にはおなじみの内容ですが、 CA ARCserve Replication / High Availability を仮想マシン上に導入するには 仮想マシン(ゲストOS)単位と物理サーバ(ホスト)単位の2通りのライセンスが選べます。
「ゲストOS単位」で購入する場合は、ARCserve Replication のエンジンを導入する 仮想マシンの数だけライセンスを購入する必要があります。 さらに、ゲストOS単位でライセンスを購入する場合、 1ゲストOS毎のライセンス(Virtual Machine)と、 5本分をまとめ買い出来る5 パックライセンス(Virtual Machine 5 Pack)があります。
一方、「ホストサーバ単位」で購入する場合はVM Protection per Host Licenseという ライセンスがあります。 これは物理サーバの数だけ購入すれば(※) その上でレプリケーションされる仮想マシンの数は無制限で利用できるライセンスです。
※ VMware HA や vMotionなどを使用する場合は、レプリケーション対象の 仮想マシンの移動先になりうるホストの分だけ購入する必要があります。
■ ライセンス費用を計算してみよう
で、結局どっちが安いの?という事ですが、冒頭のグラフで分かる通り、仮想マシンと物理サーバの台数次第でゲスト単位が安くなったり、ホスト単位が安くなったりします。
なので、仮想マシンと物理サーバの数を調べてそれぞれ計算して比べてみるのが一番手っ取り早いです。
今回は3台の物理サーバに16台の仮想マシンが動いている環境に ARCserve Replication を導入する構成を例に計算してみましょう。
[ゲスト単位のライセンス費用]
ゲスト単位で購入する場合は出来るだけ5パックライセンスを活用して、 まとめ買いをしていただくのがお得です。
今回は仮想マシンが16台あるので、ライセンスはこれだけ必要ということになります。
- 仮想ライセンス 5パック (Virtual Machine 5 Pack) × 3 本 (ゲストOS 15台分)
- 仮想ライセンス(Virtual Machine) × 1本 (ゲストOS 1台分)
で、それぞれの金額(1年メンテナンス付き、税抜)を合計すると
333,000円 × 3本 + 111,100円 × 1本 = 1,110,100円
がゲスト単位でライセンスを購入する際の費用ということになります(※1)。
[ホスト単位のライセンス費用]
こちらはマスタ/レプリカの仮想マシンが動いている物理サーバの数を 数えるだけで良いです。物理サーバは3台なので必要なライセンスは、
- VM Protection per Host License × 3 本
のみです。ライセンス費用(税抜)は、
443,000円 × 3 = 1,329,000円
で、ゲストOS単位で買った場合と比べて約20万円高くなります(※1)。
以上、ざっくりライセンス費用の計算方法をご紹介しましたが、 見積もりの際の参考になりましたでしょうか?
<関連記事>
※1 2024年4月時点の税抜価格で計算しました。最新の価格は購入方法と製品価格表をご覧ください。
« 勘定奉行V ERP x ARCserve RHA ガイド公開! | トップページ | ARCserve RHA r16 新機能紹介 ~レプリケーション用IPアドレスと管理用IPアドレスの設定~ »
「製品/サービスについて」カテゴリの記事
- Arcserve UDP ならハイパーバイザの移行もお任せ(2024.05.10)
- Arcserve UDP 9.0 新機能紹介(6):Oracle RMAN 対応(2023.04.14)
- Arcserve UDP 9.0 新機能紹介(1):手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行(2023.01.27)
- Arcserve Replication / High Availability 18.0 SP3a が公開されました。(2022.10.21)
- RHAはシステム全体をリアルタイムに複製できるためデータ移行のダウンタイムを最小化することができます。(2022.03.18)
「技術情報」カテゴリの記事
- 実はランサムウェア対策にも有用?! 仮想スタンバイって凄い!(2024.09.06)
- Arcserve RHA での 「圧縮転送」 と 「圧縮属性のレプリケート」(2024.07.26)
- Arcserve RHA : XML 形式で取り出したレポート ファイルを Microsoft Edge で見る方法(2024.04.26)
- 超人気コンテンツの動画公開!! 「Arcserve UDP」と「Arcserve Backup」の違い(2024.01.12)
- Arcserve Backup チューンナップ/設定 シリーズ: テープバックアップのパフォーマンス向上(2023.10.27)
「よく聞かれる質問」カテゴリの記事
- 「満員御礼! Nutanix x 日立システムズ x Arcserve 仮想化基盤移行 コラボセミナー開催報告」(2024.06.07)
- 超人気コンテンツの動画公開!! 「Arcserve UDP」と「Arcserve Backup」の違い(2024.01.12)
- Arcserve Backup チューンナップ/設定 シリーズ: テープバックアップのパフォーマンス向上(2023.10.27)
- Hyper-V CSVクラスター環境でのArcserve Replication and High Availability利用(2023.07.28)
- Arcserve Backup で利用できるLTO-9テープ装置は?(2022.12.09)
« 勘定奉行V ERP x ARCserve RHA ガイド公開! | トップページ | ARCserve RHA r16 新機能紹介 ~レプリケーション用IPアドレスと管理用IPアドレスの設定~ »
コメント