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2012年5月25日 (金)

複数のサーバのデータを1台のサーバにまとめてレプリケーションしたい!

こんにちは、ホテです。

最近、拠点に分散するファイルサーバのデータを、
災害対策も兼ねて本社やデータセンターにレプリケーションしておきたい、
というご相談が増えています。

その際にご提案する構成がN対1構成です。
複数のサーバのデータを1台のレプリカに集約してレプリケーションする
ことで、レプリカサーバの台数を減らすことができ、
ARCserve Replication のライセンスも節約できます。

01

右の構成の方がARCserve Replication のライセンスが2本分お得

 

そこで、今日はN対1の構成を組む際のポイントをご紹介します!

 

ポイント1:シナリオは複製元サーバの数だけつくる

1つのシナリオに設定できるマスタ(複製元)サーバは1台だけです。
そのため、シナリオを作るときは、マスタの数だけ作成してください。

02

2台のサーバからレプリケーションするときはシナリオも2つ

 

ポイント2:複製先のフォルダを分ける

レプリケーション対象のフォルダ名が重複していると、
同期の際にレプリカのファイルが消されてしまったり、
複製されているファイルがどのサーバからレプリケーションされたのか分からなくなってしまいます。

そういった問題を避けるため、複製先のフォルダ(レプリカ ルート ディレクトリ)は
複製元のサーバごとに区別がつくように、名前を変えておきましょう。

なお、レプリカ ルート ディレクトリはシナリオの作成中だけでなく作った後でも変更できます。

03

シナリオ作成時にレプリカ ルート ディレクトリを変更している例

 

ポイント3:レプリカのディスクの性能に注意

ARCserve Replication はマスタサーバで行われた変更を
レプリカで同じように繰り返す事でデータを複製します。

このような仕組みになっているため、レプリケーション中は、
レプリカサーバではマスタサーバと同じ量の書き込みが行われます。

さらに複製元のマスタサーバの台数が増えれば、
その分だけレプリカサーバで行われる書き込みの量は増えます。

例えば下の図のように10名が使っているサーバが2台あるのであれば、
レプリカサーバには20名が使っているのと同じだけの書き込みがあります。

04  

10名 × 2 = 20名 です 

 

そのため、レプリカのディスクにはマスタサーバの合計分の
書き込みにも耐えられる性能のものを選定してください。

また、あまりにレプリカに負担が集中するようであれば、
レプリカサーバを複数台に分けて負担を分散してください。

 

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