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« スケジューリングモードを使った同期の自動実行 | トップページ | ARCserve D2D 選定のポイント »

2012年5月 1日 (火)

スケジューリングモードを使った同期の注意点

皆様こんにちは、ホテです。

今日は前回に引き続き、Arcserve Replication / High Availability のスケジューリングモードで「同期」を定期的に行う場合の注意点について解説します。
スケジューリングモードを使うに当たって、押さえておいていただきたいポイントはこの4つです。

 ポイント1:シナリオは必ず実行してください
 ポイント2:サーバに負荷がかかる時間帯は避けてください
 ポイント3:同期の終了時間は設定できません
 ポイント4:ARCserve D2D との連携機能では使えません(2012年9月10日追記)

以下、順を追ってご説明していきます。

 

ポイント1:シナリオは必ず実行してください

「設定した時刻になっても同期が始まらない!」という方は、
まずシナリオが実行中になっているかどうかを確認してください。
スケジューリングモードも他のモードと同じくシナリオが開始していないと動作しません。

Fig08

シナリオを実行しておけば、指定時刻に同期が始まります。

 

ポイント2:サーバに負荷がかかる時間帯は避けてください

こちらは必ず押さえておいていただきたいポイントです。
「同期」はレプリケーションと異なりファイルのスキャンなどの処理が含まれるため、
実行中はサーバに負担がかかります。

そのため、アクセスの多い昼間やバックアップ中/ウィルススキャン中に
同期が行われないように注意してスケジュールを設定してください。

 

ポイント3:同期の終了時間は設定できません

よく誤解されがちなのですが、スケジューリングモードで設定できるのは
「同期を開始する時刻」で、「同期が終了する時刻」は設定することができません
のでご注意ください。

また、ポイント2で書いてあるように、同期はサーバの負荷が少ない時間帯を狙って
実行していただきたいので、今まで同期にかかった時間を参考にしながら、
適切な開始時間を設定してください。

ちなみに、こちら↓はありがちなスケジューリングモードの設定例(失敗例)です。

Fig00_6

失敗例

もう、どこが間違いなのかはお分かりでしょうか。
一見平日の日中を避けて同期をする設定をしているように見えますが、
スケジューリングモードでは「開始」時間しか指定できないと申し上げました。

上の画像の[詳細設定]ボタンをクリックして、この設定の詳細を見てみると、

Fig01_2

エラいことに。。。

1時間おきに同期が開始されるという設定になっているのがわかります。

一晩に1回同期を行いたいのであれば、こちら↓のように設定するのが正解です。

Fig02_2

(正解例)毎晩23時に同期を開始する設定

Fig03_2

(正解例)ひとつ上の画像の詳細設定

 

ポイント4:ARCserve D2D との連携機能では使えません

ARCserve Replication r16 SP1 以降で、ARCserve D2D のバックアップデータを
レプリケーションする機能がありますが、このときにスケジューリング モードを使う
事はできませんのでご注意ください。

厳密に言うと設定すればシナリオは動いてしまうのですが、
以下の注意事項に書いてある通りお勧めできない構成になってしまいます。

「ARCserve Replication/HA r16 注意制限事項」
(CA ARCserve D2D 統合オプション シナリオ、番号6)
https://support.arcserve.com/s/article/203838485?language=ja#08

 

なお、特にファイル数が多い環境では同期に時間がかかる事があります。
週末や夜間のうちに同期が終わらない場合はスケジューリングモードを使うのではなく、
オンラインモードでリアルタイムにレプリケーションをしていただくのがお勧めです。

---------------------------
[2014年3月11日追記]
オンラインモードがお勧めとはいえ、日中はレプリケーションで回線を使いたくないし…
という方は帯域制御機能や一時停止機能をご利用ください。
いずれも同期を定期的に行う事なく、日中のトラフィックを抑制できます。

それぞれの機能の使い方は以下の記事をご覧ください。

帯域制御機能の曜日指定

レプリケーションの一時停止 (1/2)
---------------------------

<関連技術情報>

シナリオの同期が設定されたスケジュール時刻に開始しない

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