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2012年6月 5日 (火)

ARCserve RHAからメールを受け取る!(3/3)

マサオミです。

先日、5月31日にマイクロソフト社主催 「Cloud Days 2012」 6月1日にアマゾンデータサービスジャパン社主催 「アマゾンクラウド・災害対策セミナー」 の2つに参加してきました。

Cloud Days 2012 は一般参加、 アマゾンクラウド・災害対策セミナーはプレゼンテーションをさせていただきました。どちらのサービスも「クラウド」をキーワードに展開されているイベントで今年も引き続きこのキーワードで盛り上がりそうです。

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ARCserve に関連するクイズや Facebook のみの情報発信に加え、皆さまとのコミュニケーションの場しても活用していきたいと考えておりますので、是非「いいね!」クリックしてください!

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さて、前回はSMTP認証を利用されているような環境でもメール通知を受け取れる方法について解説をさせていただきました。

第1回: 標準機能によるメール通知方法
第2回: スクリプトを使ったメール通知方法
第3回: スクリプトを使ったメール通知方法(応用編)(← 今回)

 

ただ、この方法だと固定のメッセージを最初から作成しておく必要があるので ARCserve RHA が元々出力しているメッセージを受け取りたい!というご要望には対応ができません。では、どうするのか。

今回はそこにフォーカスを当てたいと思います。

基本的な方法については前回と同様 PowerShell を利用しますので、前回と同様 PowerShell が実行できる環境はあらかじめご準備ください。
(設定については割愛します。)

では、本題ですが、今回は以下のようなスクリプトを書きます。

$EmailFrom ="<差出人メールアドレス>"
$EmailTo ="<宛先メールアドレス>"
$SMTPUser ="<認証するユーザメールアドレス>"
$SMTPPass ="<認証パスワード>"
$SMTPPort = 587
$SMTPServer = "<メールサーバ名>"

$Subject = "RHAからの通知"

$FilePath = [String]$Args
$Body = [String]::Join("`r`n", (Get-Content $FilePath -encoding utf8))

$SMTPClient = New-Object Net.Mail.SmtpClient($SmtpServer, $SMTPPort)
$SMTPClient.EnableSsl = $false
$SMTPClient.Credentials = New-Object System.Net.NetworkCredential($SMTPUser, $SMTPPass)
$SMTPClient.Send($EmailFrom, $EmailTo, $Subject, $Body)

前回と異なるのは赤い文字の部分です。

ARCserve RHA が送信するメールは第1回の時に書きました通り、1イベント1メールとせず、ある一定時間に出力されたイベントがまとめられています。

裏ではメール本文に記載する内容を「通知ファイル」というファイルに書き込んでいます。このファイルのパスが引数で渡されますので、その内容を取り出して本文に渡しています。

プロパティの [イベント通知] - [通知] - [スクリプトの実行] をオンにすると「スクリプト名(完全パス)」と「引数」が入力できるようになります。

引数のところにはデフォルトで [NotificationFile] と入っています。この変数が通知ファイルのパスで、第一引数は必ずこの値になります。特にこの値は変更しないでください。してしまうと上記スクリプトは正常動作しません・・・  (-_-;)

3-1 

このスクリプトの設定方法は第2回を参照してください。

※今回はショートカットファイルの名前を notifiy-mail.lnk にして、C:\scripts の下に格納しています。

 

この方法を利用すれば SMTP 認証や 587 サブミッションポートを利用してメールを送信しなければならない場合も ARCserve RHA の通知を受け取ることができます。内容も通常 ARCserve RHA が出力するものと全く同じです。

(2020年12月15日追記)Arcserve RHA r16 以前のメール通知機能は SMTP 認証などに対応していなかったので、このような裏技を使う必要がありました。Arcserve RHA r16.5 以降は標準機能で SMTP 認証はポート変更が行えます。

<関連記事>

ARCserve RHA r16.5 新機能 ~ SMTP認証対応

 

シリーズ最後に・・・

第2回、第3回と PowerShell のサンプルスクリプトを掲載させていただきましたが、サポートされている全ての環境やプロパティ項目で検証できているわけではないので利用する際には必ず想定通りに動作するかをご確認の上でご利用ください。

 

いかがでしたでしょうか?

なんか利用できそうだな~、と少しでも思っていただけたら幸いです。

それでは、See you in next TT . . .

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コメント

3回に渡る「ARCserve RHAからメールを受け取る!」興味深く拝見させて頂きました。

中小規模ユーザーでは社内メールサーバーがあることはむしろ稀で、
OP25Bへの対策は必須と言っても過言では無い状況です。

今回のサンプルスクリプトを応用すれば、ARCserve Backupでも
単純なメッセージ送信はできるのではないかと考えています。
後はジョブログが添付できれば理想的です。。。

ARCserve Backupへの応用を期待してます!


だーいし様

コメントありがとうございます。

確かにメールサーバを社内で持っているという中小企業のお客様は
多くないかもしれないですね。貴重な情報ありがとうございます。

ARCserve Backupのジョブログとなると別途方法を考えなくてはならないので
うまくいくのかわかりませんが、時間が取れましたら試してみたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

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