ARCserve RHA r16 SP2 新機能 ~ネットワークアドレス変換(NAT)に対応(1/2)
マサオミです。大変ご無沙汰しております。
数ヶ月前にようやくARCserve RHA r16の新機能紹介が終わったと思ったら
今度はr16 SP2の新機能紹介・・・と自分の筆の遅さに唖然とするのですが
今回は頑張って毎週アップデートして、なるべく早く新機能について
ご紹介したいと思っています。
長らくお休みしてしまったTech Tuesday、始めます!
====== r16 SP2 新機能目次 ======
① ネットワークアドレス変換(NAT)に対応 (全2回) 第1回(←本日はここ) 第2回
② ワークグループ環境でのアクセス権(ACL)の複製 第1回 第2回(後日公開)
③ 帯域制御機能の曜日指定
④ ログ収集ツールの追加
⑤ ブロックレベル同期の動作改善
⑥ 同期時のアーカイブビットの保持
⑦ その他の新機能・改良点
==============================
この時点で長くなることがほぼ確定しているコンテンツ!(汗
r16にメジャーバージョンアップしたときと同じくらいの量の
ご紹介したい機能や改良点が満載です!(笑)
第1回目は「ネットワークアドレス変換(NAT)に対応」について解説します。
その1では基本設定の仕方、その2では利用する上での注意点をお伝えしたいと思います。
これまでもNATを介してレプリケーションができないわけではありませんでした。
ただ、NATを利用していると、レプリケーションはできても「リストア」ができなかったり、
そもそもシナリオが作成できないという問題が起こることがありました。
なぜこんなことが起きるのかというと、NATによって社内のサーバのプライベートIPアドレスが
隠ぺいされているため、クラウド上のサーバは社内のサーバに対して通信を始めることが
できないからです。
そこでこの問題を解決すべくr16 SP2から提供されているのが
「NAT設定ユーティリティ」です。
このユーティリティを使うと、NATの内側のサーバから
外側にあるクラウド上のサーバに接続するようになります。
あらかじめ接続できているので、リストアやシナリオ作成など
NATの外側からの通信も問題なくできるようになるわけです。
具体的な設定例
例えばこんな構成図だったとします。
上記の図で言えば社内のサーバ(192.168.0.10:矢印のサーバ)で
エンジンのインストールフォルダにあるnatutilgui.exeというプログラムを起動します。
NAT設定ユーティリティの画面でNATの外側のサーバ、
今回で言えばクラウド上のレプリカサーバのホストIPアドレス(上図では11.0.0.20)と
ポート番号(TCP25000)を入力してください。
また、クラウド上のサーバにコントロールサービスを導入した場合には
コントロールサービス導入サーバのホストIPアドレス(今回はレプリカと同じ)と
ポート番号 TCP 24000 も合わせて指定してください。
設定はこれだけです。
この設定をあらかじめ行っておくと、後は社内の環境と同じようにシナリオの作成も行え、
レプリケーションに限らずリストアまできちんとできるようになります。
いかがでしょうか。
クラウド上のサーバへVPNを使わずにレプリケーションしたい、という方には
必須になるであろうNAT設定ユーティリティの使い方をご説明させていただきました。
ただ、一般的なクラウドの構成はもう少し複雑な構成になるかと思います。
次回は利用する上での注意点をご紹介したいと思います。
See you in next TT. . .
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