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2012年9月20日 (木)

メルマガコラム再掲 イメージ バックアップを遠隔地に保管する

シュンスケです。

1ヶ月ぶりとなってしまいましたが、今週もARCserveのメルマガで執筆しているコラムを再掲します。
今回は2011年12月21日に配信したメルマガから「イメージ バックアップを遠隔地に保管する」を紹介します。

今回はBCPの一つの手段として「イメージ バックアップを遠隔地に保管する」という方法をご紹介します。

業務サーバをARCserve D2Dを使ってイメージ バックアップしておくことで、ハードディスクが故障してしまった、あるいはシステムがウイルスに感染してしまったという障害にあってもサーバ丸ごとを迅速にベアメタル復旧する事ができます。
ただこのイメージ バックアップ データ、業務サーバと同じ建屋に保管されていると、建屋全体やその地域といった広い範囲での障害、言い換えれば災害があった際には業務サーバと一緒に失ってしまう事になります。せっかくのバックアップも業務サーバと一緒に失われてしまっては意味がないのです。

従来の災害対策では、バックアップ テープを別の拠点に送ってそこで保管するという手法がよく取られていましたが、先の東日本大震災ではこの手法の弱点も取りざたされました。それは輸送中のテープも被災してしまうという可能性です。また交通網が寸断され、テープが輸送先の拠点までたどり着かないという事態も考慮する必要があると言われています。
そもそもテープを梱包する、拠点で受け取って保管するなどの手間や配送業者を使うコストなどを考えると、実はあまり効率的な方法とは言えないのです。

ではこの「バックアップを離れた場所に送る」方法をネットワーク回線に乗せてみてはどうでしょうか?
業務サーバのバックアップ データを、ネットワーク回線を介して別の拠点のサーバやNASなどに送れば、テープを送る運用で発生していたバックアップ データが拠点に到着するまでの時間差や到着するまでに消失してしまうというリスクを軽減する事ができます。
ここでおススメするのがARCserve D2DとARCserve Replicationの連携です。

ARCserve Replicationは離れた拠点に、ネットワーク回線を介してリアルタイムにデータの複製を行う事ができます。本番サーバのイメージ バックアップをARCserve Replicationを使って別の拠点に送ることができるのです。ARCserve D2Dのイメージ バックアップでは最初のフル バックアップ以降、容量の小さいブロックレベルの増分バックアップだけを繰り返す事ができるので、ネットワーク回線への負荷が少ないのも特徴です。またARCserve Replicationではリアルタイムにデータを複製する事ができるので、ARCserve D2Dがバックアップを始めると即座にバックアップ データの複製を開始します。バックアップが終わってから複製を開始するわけではないので、バックアップ データが拠点に届くまでの時間差はずっと小さくなるのです。

ARCserve D2D r16とARCserve Replication r16ではこの連携シナリオをARCserve Replicationシナリオ作成ウィザードで簡単に設定する事ができます。

 

[2018年10月17日追記]
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Arcserve Replication / High Availability r16.5 SP7 より、
上記のD2D シナリオはサポート終了となりました。

Arcserve D2D の後継製品である Arcserve UDP のバックアップデータを複製するにはファイル サーバ シナリオを使用するか、
以下の記事で紹介している Arcserve UDP の標準機能をご利用ください。

Arcserve UDP 機能紹介 ~ (11) バックアップデータの遠隔転送 ~
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2015/03/arcserve-udp-11.html
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