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2012年10月30日 (火)

ARCserve RHA r16 SP2 新機能 ~ 同期時のアーカイブビットの保持 ~

マサオミです。明日はハロウィンですね。   
いたずらされないためにハンズオンセミナーでは対策をしました。    
気になる方は是非ハンズオンセミナーへお申込みを!(笑)

 

さて、本日のTech TuesdayはSP2の新機能の続きで   
「同期時のアーカイブビットの保持」について解説したいと思います。

 

======== r16 新機能目次 ========

① ネットワークアドレス変換(NAT)に対応 (全2回)  第1回 第2回    
② ワークグループ環境でのアクセス権(ACL)の複製 第1回 第2回(後日公開)    
帯域制御機能の曜日指定    
ログ収集ツールの追加    
ブロックレベル同期の動作改善    
同期時のアーカイブビットの保持 (←本日はここ)      
その他の新機能・改良点

==============================

これまでのバージョンでもアーカイブビットに関しては複製できていました。   
今回の焦点となるのは「レプリカサーバ上のデータ」のアーカイブビットについてです。

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再三のご案内ではありますが、既に無償ハンズオンセミナーの環境は   
r16 SP2になっております。実際に触ってみたい、という方は是非お申込みください。

災害対策・業務継続に!ARCserve Replication/HA■前編■    
※SP2も含めた内容に変更済み

------------------------

まず、アーカイブビットについてのおさらいです。   
ARCserve Backupなどファイル単位のバックアップ製品ではおなじみですね。    
ファイルなどに編集を行うと、そのファイルに対して変更が加わった、    
ということを表すためのフラグとして利用されるのがアーカイブビットです。

1

   

ARCserve RHAはアーカイブビットも複製します。   
「同期」ではマスタサーバのファイルにセットされているアーカイブビットの状態を    
そのままレプリカにも反映(コピー)します。

2-1

 

「レプリケーション」は変更の再現をしますので、マスタサーバでファイルに変更が加わると   
アーカイブビットもセットされるため、レプリカサーバでも同じようにファイルに変更が加わり   
同じようにアーカイブビットもセットされます。   
(ちなみにアーカイブビットだけの変更もきちんと複製されます)

2-2

 

この違いをまずは認識しておいてください。 (特に今回重要なのが「同期」です。)   

 

さて、この状態でアーカイブビットを利用してバックアップを行うソフトウェアで   
レプリカサーバ側のデータを増分バックアップしたとします。

通常増分バックアップを行うと、バックアップされたファイルのアーカイブビットはクリアされます。   
※ フルバックアップ時も通常クリアの設定をしますが、ここでは増分バックアップにフォーカスを当てます

3

 

ただ、マスタからレプリカ方向のシナリオが実行中は、   
レプリカサーバのデータを変更しても その内容はマスタサーバに反映されません。

結果、「マスタサーバ上のファイルにはアーカイブビットがセットされているが   
レプリカサーバ上の同じファイルのアーカイブビットがクリアされている」状態になります。   

アーカイブビットだけであって、データではないので特に問題があるわけではないですし、   
マスタサーバのデータに変更が加わればレプリケーションによってアーカイブビットもセットされるので   
問題はないと言えるのですが、この際考慮しなければいけないのは、   
バックアップ後に「同期」が発生した場合です。

バックアップが終了した後に、何か理由があって同期を行ってしまうと   
マスタサーバ上のファイルに設定されているアーカイブビットの状態が    
そのままレプリカに反映されてしまうので、アーカイブビットがセットされた状態になります。

するとバックアップ製品はアーカイブビットがセットされているので   
バックアップ対象であると判断をします。

実際には一切変更がかかっておらず、単にマスタのアーカイブビットが   
そのまま反映されただけなのですが、このままでは同じファイルが   
次のバックアップジョブ実行時に再度バックアップされてしまい、    
容量が無駄に消費してしまいます。

4

 

そこで追加されたのが「同期時のアーカイブビットの保持」というオプションです。   
このオプションを利用すると、同期を行ってもレプリカサーバ上のデータの    
アーカイブビットを変更することはありませんので、    
バックアップの運用には影響を与えません。

5

 

シナリオプロパティから[レプリケーション]-[オプション]-[レプリカでアーカイブ属性を保持する]を   
「オン」にすることで利用できます。

ArchiveBit

 

これまでもARCserve Backupを利用すれば、ARCserve RHAとの連携機能により   
複製されたデータのバックアップを簡単に行うことができたのですが、    
アーカイブビットを使ったバックアップではないため、毎回フルバックアップになっていました。

毎回フルバックアップでは困るという方には回避策として   
フィルタ機能を利用していただくなどの対応をお願いしていました。

今回追加されたこの機能を利用すれば増分・差分バックアップの運用ができますので 
毎回フルバックアップよりはバックアップデータの容量を小さくできます。

注意点としては、連携機能と違いレプリケーションを一時停止する処理や   
VSSスナップショットを取って静止点を確保するという処理をARCserve RHAでは行いません。    
ですので対応策として以下をご検討ください。    
(1) 別途VSSスナップショットなどを使ったバックアップを行う (ARCserve BackupではOpen File Agentを利用)    
(2) バックアップ中はレプリケーションを一時停止する(プレジョブでコマンド実行) 

アーカイブビットを見るアプリケーションなどをレプリカで利用する場合にも   
この設定は役に立つかもしれないですね。

 

いかがでしょうか。ちょっと長かったですかね・・・。   
細かい機能ですがお客様からいただいた要望を    
どんどん取り込みながらARCserve RHAも進化しています!

それでは、本日はここまで。   
See you in next TT . . .

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