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2013年3月19日 (火)

ARCserve RHA r16.5 新機能 ~ Hyper-V シナリオのWAN対応強化 ~

マサオミです。まさかの連投!

本日のTech Tuesdayも引き続きr16.5の新機能をご紹介します。

=======  r16.5 新機能目次  =======
Windows Server 2012 対応
Hyper-V シナリオのWAN対応強化 ( ← 本日はここ )
VMware vSphereのバックアップデータのレプリケーション ~ Host-Based VM Backup 連携 ~
リモートサイトで仮想マシンの自動起動 ~ Virtual Standby 連携 ~
VMware vCenter Serverの冗長化 ~ vCenter Serverシナリオのサポート ~
SMTP認証強化
⑦ マルチテナント対応
⑧ Oracle データベース マルチインスタンス対応
⑨ レポートのメール添付形式の変更
⑩ その他の新機能・改善点
==============================

 

さて、本日は「Hyper-V シナリオのWAN対応強化」です。
Hyper-Vシナリオをご存知無い方は是非以下の記事も参照ください。

Hyper-V 仮想マシンをまるごと複製し、障害時には自動切り替え(仮想環境の二重化)

https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2012/01/hyper-v-8313.html

株式会社ジェーエムエーシステムズ様 導入事例
https://www.arcserve.com/sites/default/files/wp-doc/case-rha-jmas.pdf
※リンクをUpdate(2022/09/28)

 

 

WAN対応強化と書いていますが、これまでもWAN超えに対応できなかったわけではないんです。

 

Hyper-V シナリオの場合、仮想マシンを丸ごと複製しているので
切り替えをすると、IPアドレスもコンピュータ名も全く同じものが
複製先で起動します。

Hyper-Vシナリオのスイッチオーバー

 

ただ、WANを超えてIPアドレスのセグメントが異なる場所で起動する場合には
仮想マシンが起動した後にIPアドレスを書き換えていただくか、
もしくは仮想マシンにネットワークアダプタを2つ作り、
1つは本番サイト側の、もう1つは切り替え先のIPアドレスを
割り当てておくといった作業が必要でした。

何とかもっと自動でできてくれんものか、と開発に要望を出していたのですが
ARCserve HA r16.5で実装されました!

Hyper-VシナリオのWAN対応強化

 

使い方は簡単です。

① シナリオの[ハイ アベイラビリティ プロパティ] で「ネットワーク マッピング」の設定をクリックします。

ネットワークマッピング

 

② 表示されたネットワークマッピングの画面にて、切り替え後に変更するIPアドレスや
DNSの情報などを入力し、追加ボタンをクリックします。

変更後のIPアドレスを入力

 

③追加内容が反映されていることを確認し、[OK]をクリックします。

設定画面の確認

 

④シナリオを保存して実行します。

⑤スイッチオーバーを実施すると、立ち上がってきた仮想マシンのIPアドレスが
変更されています。

切り替え後に立ち上がる仮想マシン

 

もちろん、スイッチバックして元に戻せば元の仮想マシンのIPアドレスに戻ります。
Active DirectoryでもWorkgroupでもご利用いただけます。

ただ、IPアドレスが変わったからといって仮想マシンを使っていた人が
すぐにアクセスできるとは限りません。利用者は仮想マシンが
いまどこで立ち上がっているのか、切り替え直後ではわからないからです。

そこで、Hyper-VシナリオのDNSリダイレクション機能を利用し、
DNSサーバに登録されている、仮想マシンのIPアドレスを変更します。

4_DNS_redirection

 

このようにしておけば、利用者はすぐに仮想マシンにアクセスができます。

設定自体は[ハイ アベイラビリティ プロパティ]タブから
[ネットワーク トラフィック リダイレクション] - [DNSリダイレクト] と辿り
値を「オン」に変更した後、必要な情報を入力します。

4_2_DNS_redirection

 

これだけです。ARCserve HAの方が自動でDNSのレコードを書き換えてくれるので
DNSサーバに問い合わせすると、勝手にレプリカ側で起動する仮想マシンの
IPアドレスを返してくれます。利用者の方は何事もなかったかのように
切り替わった先の仮想マシンを利用します。

ちなみにこれらの機能はWindows Server 2008 R2でも
Windows Server 2012でも利用いただけます。

 

いかがでしょうか。
r16.5で新しく追加された機能と元々持っていた機能を組み合わせることで
WAN超えで切り替えを行うことも、以前よりも更に簡単になりました。

とりあえず試してみたい!と言う方は以下のガイドも参考になるかと思います。

Arcserve HA によるMicrosoft Hyper-V 仮想環境の事業継続 
https://www.arcserve.com/sites/default/files/2023-01/rha-hyper-v-ha-tech-guide.pdf
※ URLをアップデートしました(2023/02/23)

 

それでは、今週はここまで。
See you in next TT. . .

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