Arcserve Replication の同期中に複製元のデータを更新したらどうなる?
こんにちは、ホテです。
ARCserve Replication のよくある質問のひとつに、「同期中にマスタ(複製元)側で更新したファイルはちゃんと複製されるの?」というものがあります。
この質問に対する答えは「同期完了後にちゃんとレプリケーションされます!」となるのですが、今日はこの辺の仕組みを図を使ってご説明しようと思います。
なお、この記事では ARCserve Replication 用語がバンバン出るので、初めての方は以下の資料をあらかじめ読んでいただくのが良いかもしれません。
ではまず、同期が始まるタイミングからどのような動きをしていくのか見ていきましょう。
① の同期開始の時点では、マスタサーバには「A」「B」というデータがあり、レプリカサーバは空の状態です。
同期によってデータがレプリカサーバへ複製されていきます。② の時点ではまず「A」がレプリカに複製されました。さらに、その最中にユーザー操作によってマスタサーバ側で「C」が追加されました。
この「C」を作るという動作がジャーナルファイルとしてスプール ディレクトリに蓄積されます。
③ は同期が完了し「A」「B」がレプリカに複製された状態です。同期の役割は同期開始時点(つまり ① の時点)のデータを複製する事なので「C」がまだレプリカに反映されていないのは正常です。
その後スプールディレクトリにたまっていたジャーナルファイルが反映されレプリカに「C」が作られます。
この動作はARCserve Replicationの画面からも追う事ができます。下の図の「同期処理が終了しました」が③の時点。「同期処理中の変更はすべてレプリケートされました」が④が完了した時点です。
このような仕組みになっているので、先日ご紹介したようにデータ移行ツールとして活用する事ができるわけです。
一方、コピーツールではコピー中に変更されたデータを追う事が出来ないので、データ移行作業中はサービスを停止しなければいけません。
なお、この件についてはサポート技術情報も公開されています。もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
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