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2014年7月 4日 (金)

Arcserve UDP 機能紹介 ~ (2) iSCSIボリュームのサポート ~

マサオミです。普段は火曜日に行っているTech Tuesdayですが、ご紹介したい量が多いので、曜日を気にせず、どんどんご紹介していきたいと思います。

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目次:    
1) 全体像とコンポーネントについて    
2) iSCSIボリュームのサポート ← 本日はここ    
3) 詳細スケジュール設定 (曜日指定 / 日・週・月次指定) 
4) 詳細スケジュール設定 (日・週・月次指定)    
5) マージおよびカタログ作成の代行処理    
6) Windows / Linux、物理 / 仮想 を1つの画面で統合管理    
7) 仮想マシンのエージェントレス バックアップ (VMware編 / Hyper-V編)    
8) バックアップ設定のメニュー化    
9) イメージバックアップのテープ保管    
10) バックアップデータの重複排除    
11) バックアップデータの遠隔転送    
12) 仮想マシンへの自動復旧(仮想スタンバイ)    
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さて、本日はiSCSIボリュームのサポートということで、特にバックアップ先を iSCSI で接続されたボリュームにする場合のポイントをご紹介したいと思います。

Winshots_000027

 

iSCSI で接続されたボリュームを Arcserve UDP のバックアップ先として利用する場合はローカルディスクを利用する場合と同様、ボリュームをバックアップ先に指定するだけなので特別難しいことはありません。

iSCSI を利用することで、ネットワーク共有フォルダにバックアップする場合に比べてバックアップ速度の向上が期待できます。

重要なことは「ベアメタル復旧までできるか」という点です。Arcserve UDP では、マニュアルにも手順が記載され、正式サポートとなりました。

iSCSI ボリュームにバックアップしたデータからベアメタル復旧を行う場合は、以下2つの準備が必要です。

(1) 復旧用メディアは、Windows アセスメント&デプロイメント キット(ADK)8/8.1 以降を利用して作成する      
(2) ベアメタル復旧の際、iSCSI ターゲットに接続するコマンドを実行する

 

iSCSI ボリュームを接続するコマンドは、Windows ADK 8/8.1 の Windows PE に含まれます。Windows 自動インストール キット(AIK)を利用して作成した復旧用メディアにはこのコマンドは含まれていませんので、ご注意ください。

用意した復旧メディアをブートしたら、ベアメタル復旧ウィザード実行中に [ユーティリティ] から [実行] を選択し、「cmd」と入力して、コマンドプロンプトを起動します。

1iscsi

2.iscsi

 

コマンドプロンプトが起動したら、以下の3つのコマンドを実行します。

----------------------------------------   
net start msiscsi    
iSCSICLI QAddTargetPortal <iSCSIターゲットのIPアドレス>    
iSCSICLI QLoginTarget <iSCSIターゲットの識別名 (iqn) >    
----------------------------------------

 

簡単に説明すると、最初に iSCSI 接続に必要なサービスを起動し、iSCSI ターゲットのあるサーバを指定して、識別名を入力してボリュームに接続する、という感じです。

 

それぞれやってみましょう。

net start msiscsi

3.iscsi

 

iSCSICLI QAddTargetPortal <iSCSIターゲットのIPアドレス>

4.iscsi

 

サーバにアクセスできていて、ターゲットも認識していることの確認のため、任意で iSCSICLI ListTargets と打ってみましょう。

5.iscsi

 

この例では、iqn-1991-05.com.microsoft:hyper-v-server-udp-agent-iscsi-target が iSCSI ターゲットの識別 iqn です。これを最後のコマンドで指定します。

 

iSCSICLI QLoginTarget <iSCSIターゲットの識別 iqn>   

6.iscsi

 

これで終わりです。[更新]ボタンをクリックするとバックアップデータを検出します。

7iscsi_1

 

なお、復旧用メディアでサーバを起動した場合、対象サーバには一時的なコンピュータ名が付いています。イニシエーター ID が変わりますので、必要に応じて iSCSI ターゲットに追加してから接続してください。    

もし接続ができない!とか iSCSI ターゲットの識別 iqn がリストされない!という時にはターゲットサーバ側でこのイニシエータからの接続が許可されているのかどうかも確認してみてください。

 

バックアップデータが認識されたら後は通常のベアメタル復旧の手順を進めます。手順については以下のガイドを参考にしてください。

arcserve UDP 8.x Windows OSのベアメタル復旧手順書   
https://www.arcserve.com/sites/default/files/2022-03/udp-80-win-agent-bmr-guide.pdf

※ 最新バージョンの手順書は、以下のカタログ センターからダウンロードできます。

Arcserve カタログ センター
https://www.arcserve.com/jp/jp-resources/catalog-center/

 

これまで NAS をバックアップ先にするときにはネットワーク共有しか手段がなかったのですが iSCSI がサポートされたことで、選択肢が増えました。

 

それでは、本日はここまで。   
See you in next time . . .

 

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