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2015年1月23日 (金)

仮想マシンをバックアップする2つの方法(エージェントベースとエージェントレス)

Arcserve UDP が Arcserve D2D から大きく進化した点の1つとしては、仮想マシンのエージェントレス バックアップが標準機能となったことです。

 

これによって、仮想環境のバックアップでは、

(A)仮想マシンにエージェントを導入するエージェントベース

(B)仮想マシンにエージェントを導入しないエージェントレス

の2つのバックアップ方法を要件に応じて選ぶことが可能となっています。

 

2

 

例えば、物理サーバと同じ運用に統一したいということであればエージェントベースを、

仮想マシンに Arcserve UDP Agent を導入する手間をかけたくないということであればエージェントレスを選ぶことになります。

 

■ Arcserve UDP のエージェントレス バックアップでできる事

それでは、「エージェント レス」バックアップの場合に、

・仮想マシン単位、ファイル単位での復旧
・増分バックアップ運用

はできるでしょうか?

 

答えは、YESです。

Arcserve UDPのエージェントレスバックアップでは、仮想保護の3大要件である

・継続的な増分バックアップ運用

・仮想マシン単位・ファイル単位での復旧

・Oracle/SQL Server/Exchange Server などアプリケーションのオンライン バックアップ

を同時に実現することが可能です。

 

Udp_hbvb

 

2019年にリリースした Arcserve UDP 7.0 より Nutanix AHV にも対応し、従来から対応していた VMware vSphere、Microsoft Hyper-V も含めた 3 つのハイパーバイザー上の仮想マシンを同じ手順でバックアップ/リストアできます。

また、Hyper-Vに関しては、Arcserve D2D Advanced Edtionでも実現できていたHyper-V VSS Writerを使った「簡易エージェントバックアップ」も可能です。両者の違いは、以前記載した下記のブログを参照してください。

<関連記事>

Arcserve UDP 機能紹介 ~ (7) 仮想マシンのエージェントレス バックアップ ~

Arcserve UDPのエージェントレスバックアップは、仮想マシン上のアプリケーション(Oracleデータベース やMicrosoft SQL Server)をオンラインバックアップできます。

江別市様 導入事例:Arcserve UDP Appliance で Nutanix AHV の仮想化基盤をバックアップ

Hyper-V仮想マシンのエージェントレス バックアップ、2つの方法。

 

■ エージェントベース はどんな時に使う?

以上のように「エージェントレス」でほとんどの事ができてしまうので、わざわざエージェントを仮想マシンにインストールする事はないのでは?と思われるかもしれません。では、どんな場面で「エージェントベース」のバックアップが活躍するのでしょうか?

まず、どうしてもエージェントが必要になるのは、vSphere の RDM(Raw Device Mapping)や Hyper-V のパススルー ディスクなど、物理ディスクを仮想マシンに直接接続されている構成です。物理ディスクはハイパーバイザーの管轄外なので、その中のデータをバックアップするには仮想マシンにエージェントを入れて、物理サーバと同じようにバックアップを取る必要があります。

物理ディスクが仮想マシンに接続されていると、バックアップ前のプレフライト チェックで警告が出ます。

VMware VM のプレフライト チェック項目のソリューション

Hyper-V VM のプレフライト チェック項目のソリューション

 

また、「物理サーバと仮想サーバを同じ手順でリストアしたい(※1)。」、「仮想化基盤の権限は別な部門が持っているので、ゲスト OS だけでバックアップを完結させたい。」と言った運用上の理由もあるでしょう。

Arcserve UDP は「エージェントレス」と「エージェントベース」を両立できるので、このような要件にも対応することが出来ます。

 

■ 必要なライセンスはいずれの方法も同じく物理 CPU 単位

ところで、「Arcserve UDP 導入後に、保護対象の仮想マシン(ゲスト)の台数が増えたら、追加ライセンスの購入が必要なのでは?」とご心配の方はいらっしゃいませんか?

心配ありません!

CPU ソケット数 課金ライセンス(per Socket)では、ハイパーバイザー(仮想化ホスト)に搭載されている物理プロセッサ(CPU)ソケット数分のライセンスを購入いただいていれば、仮想化ホスト上の仮想マシンは、台数無制限でバックアップできます。

そのため、途中でバックアップ対象の仮想マシンが増えたとしても、ホストや物理 CPU の数が変わらなければライセンスの追加購入は不要です。

Arcserveudpv6_licenseguide_p30

 

なお、上の図は仮想マシンにエージェントを導入する、エージェントベースの構成例ですが、エージェントレスでも必要なライセンスは同じです。そのため、例えば最初はエージェントべースで運用して、途中からエージェントレスに切り替えるという場合もライセンスの買い替えは不要です。

<関連記事>

UDP:「ハイパーバイザの指定」をすることで、仮想ゲストのエージェントベースバックアップでもホスト(ハイパーバイザ)のライセンスを使うことができます。

 

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以上、Koichiがお伝えしました。
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<関連情報>
HCI で加速するサーバ仮想化、目からウロコの移行術とは?
・vSphere 標準の「vSphere Data Protection (vDP)」提供終了で移行が必要となっている。
・問題となるのは「どう移行するか」、画期的な解決策とは
・P2V/V2V の移行を容易にする機能とは
・成功事例(仮想化システム基盤のスムーズなV2V移行にも成功)

 


※1 ただし、Arcserve UDP では Windows の仮想マシンに限り、エージェントレス バックアップのデータからベアメタル復旧を行えます。そのため、物理サーバと同じ方法で、仮想マシンをシステム復旧できます。

Linux サーバをベアメタル復旧するには、エージェントベースのバックアップが必要です。

<関連記事>

耳より情報:簡単!仮想環境のエージェントレス バックアップからの復旧

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