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2015年3月 3日 (火)

Arcserve UDP 機能紹介 ~ (4) 詳細スケジュール設定: 日・週・月次指定 ~

こんにちは、ホテです。

ずいぶんと間が空いてしまいましたが、マサオミに代わり、Arcserve UDP 機能紹介を再開します。

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目次:    
1) 全体像とコンポーネントについて    
2) iSCSIボリュームのサポート    
3) 詳細スケジュール設定 (曜日指定)
4) 詳細スケジュール設定 (日・週・月次指定) ← 本日はここ      
5) マージおよびカタログ作成の代行処理    
6) Windows / Linux、物理 / 仮想 を1つの画面で統合管理    
7) 仮想マシンのエージェントレス バックアップ (VMware編 / Hyper-V編)    
8) バックアップ設定のメニュー化    
9) イメージバックアップのテープ保管    
10) バックアップデータの重複排除    
11) バックアップデータの遠隔転送    
12) 仮想マシンへの自動復旧(仮想スタンバイ)       
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本日は詳細スケジュール設定のもう1つ、日・週・月次指定についてご紹介します。これも、以前の Arcserve D2D に比べて大きく使いやすくなっている機能の1つです。    
   
Arcserve D2D を利用していたときに、毎日増分バックアップを3か月間取ったとすると90個以上のバックアップデータ(復旧ポイント)が存在することになります。そうすると、「このファイルをリストアしたい」と検索をかけた際に、全部のバックアップデータに該当するファイルがあると、90以上の結果が表示されることになってしまいます。

ただ、「3ヶ月と言っても月末のバックアップデータさえ残っていればいいよ」とか、「週末のバックアップデータだけ1ヶ月分残っていればいいよ」というご要望も多々いただいておりました。

そこで、Arcserve UDP では週次や月次といった指定をうまく組み合わせることで、指定した曜日に週1回、指定した曜日(または日にち)に月1回バックアップを行って、そのデータを指定した期間残しておく、ということができるようになります。

Dwm_schedule

 

では、具体的にどのように設定するかをご紹介します。

 

前回と同様、Arcserve UDPの設定画面に移動します。

udp_schedule1_2

 

[追加] をクリックし「バックアップ スケジュールの追加」でスケジュールを追加すると、追加の設定を行うことができます。

Udp_schedule4

 

表示された「新規のバックアップ スケジュール」からプルダウンで、週次ならば「毎週」、月次ならば「毎月」を選びます。

毎週の場合には、曜日と時間を指定します。毎週フルバックアップを取りたいということであれば [バックアップの種類] を「フル」を設定してください。    

何週間分のバックアップデータを保存するのか、という設定については [保存するバックアップ数] で設定してください。デフォルトは5週間分のバックアップデータが保存されるようになっています。

udp_schedule5_weekly

 

毎月の場合には、指定した日(1日とか15日とか最終日など)を [毎日] というプルダウンで設定するか、[週] というプルダウンで「最終」または「最初」の曜日を指定します。    

例えば下記画面のように「最終」「金曜日」と指定すると、月の最終金曜日にバックアップを実行できます。    

バックアップの種類も週次と同様に変更できます。デフォルトでは12ヶ月分のバックアップデータを保存しますので必要に応じて調整してください。

udp_schedule5_monthly

 

以下がいくつか設定したスケジュールの例です。

Dwm_schedule_ex

 

[2018年6月28日追記]
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※ 毎日/毎週/毎月/カスタムのスケジュールで [増分] を設定すると、直近のバックアップ以降の変更ブロックが増分バックアップされます。

例えば、金曜日に日次増分バックアップが行われていた場合、土曜日の週次増分バックアップでは金~土間の増分がバックアップされます。

 

※ 毎日のスケジュールに毎週/毎月のスケジュールを組み合わせる場合、バックアップ先のディスク使用量は、毎日のスケジュールだけで同じ期間バックアップを保存するのと大差ありません。

例えば、日次増分 5 世代 + 月次増分 3 世代保存するには、日次増分バックアップを 90 日分(30 日×3 世代)保存するのと同じくらいの容量のストレージが必要です。

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これまでよりも柔軟にスケジュール設定ができるようになったことで   
よりお客様のポリシーにあったバックアップの運用ができるようになりました。   

 

それでは、本日はここまで。

 

<関連記事>

Arcserve UDP 9.0新機能紹介(1):手動バックアップをスケジュール ジョブとして実行

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コメント

お世話になります。
以下について質問させていただけないでしょうか。

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※ 毎日のスケジュールに毎週/毎月のスケジュールを組み合わせる場合、
  バックアップ先のディスク使用量は、毎日のスケジュールだけで同じ期間
  バックアップを保存するのと大差ありません。

  例えば、日次増分 5 世代 + 月次増分 3 世代保存するには、
  日次増分バックアップを 90 日分(30 日×3 世代)保存するのと同じくらいの容量の
  ストレージが必要です。
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直観的に、保管する世代数を減らすとその分必要なディスク容量も減りそうに思うのですが、
そうならないのはどういった理由からでしょうか。

古いバックアップを残しつつも、ディスク容量を圧迫しないような
うまいやり方を現在検討しております。

お手数おかけしますが、ご教示いただけますと幸いです。

ヨシムラ様

コメントいただきましてありがとうございます!

世代数を減らしてもディスク容量が減らない理由は、
増分バックアップの間隔が長くなるとその分変更されるデータの量が多くなるためです。

例えば、平日に 1 日 1 GB ずつファイルが追加されるファイル サーバがあったとすると、
1 週間分の増分バックアップ容量は以下のようになります。
※ 土日はファイルの更新が行われない想定です。

 日次の増分バックアップ 5 世代分の容量は 5 GB (1 GB × 5 世代)
 週次の増分バックアップ 1 世代分の容量は 5 GB (5 GB × 1 世代)

実際にはサーバ上ではファイルの追加だけではなく削除や変更も行われるので、
週次の増分 1 世代の容量は同じ期間の日次 5 世代よりは小さくなるでしょう。

それでも、日次の世代数で考えた方が計算が簡単で、後で容量不足になりにくい、という事で
本文中ではこのような書き方をさせていただきました。


古い世代を残しつつ、ディスク容量を節約するには以下の方法があります。
関連記事もご覧ください。

 1) 復旧ポイントのコピー機能で安価なディスクに古いバックアップ データを保管する
 https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2014/03/arcserve-d2d-e5.html

 2) 重複排除機能を使う
 https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2015/03/arcserve-udp-10.html

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