Arcserve UDPでオンラインバックアップは可能か?
Arcserve UDP に関するお問い合わせで、「オンラインバックアップは可能ですか?」という質問があります。
もちろん、可能ですが、この「オンラインバックアップ」という言葉には、次の2つの意味で使われることがあります。
【1】物理サーバ/仮想マシン(Guest)のオンラインバックアップ
【2】データベース/アプリケーションのオンラインバックアップ
【1】物理サーバ/仮想マシン(Guest)のオンラインバックアップ
OS 起動中の物理サーバ/仮想マシン(Guest)をバックアップすることを、オンラインバックアップと表現する場合があります。Arcserve UDP ではバックアップ前に取得したスナップショットを利用して、起動中の OS のバックアップを行います。
【2】データベース/アプリケーションのオンラインバックアップ
データベースやアプリケーションのサービスを起動させた状態でバックアップすることも、オンラインバックアップと表現する場合があります。Arcserve UDP では、Windows 環境で VSS を使用してバックアップを行います。そのため VSS に対応したアプリケーションを整合性の取れた状態でバックアップすることが可能です。
具体的には、Microsoft SQL Server、Exchange Server、SharePoint Server、Oracle Database のオンラインバックアップに対応しています。アプリケーションと OS の組み合わせは動作要件をご覧ください。また、動作要件には書いてありませんが、Active Directory データベースもオンラインでバックアップが行えます。
≪参考≫
Arcserve Unified Data Protection (UDP) 動作要件
<https://support.arcserve.com/s/topic/0TO1R000001MGBkWAO/arcserve-udp-compatibility-matrix?language=ja>
※ 対象バージョンの動作要件を開き、「アプリケーション対応 (Agent for Windows)」を参照
オンラインバックアップができなくても停止時間を最小に
なお、VSS に対応していないアプリケーション(※1)や、VSS が使えない Linux 環境では、アプリケーションのサービスを停止したり、バックアップ モードに変更してバックアップ可能な状態にする必要があります。
この際に便利なのが実行前/実行後スクリプトです。サービスを停止/開始するバッチ スクリプトをあらかじめ用意しておけば、Arcserve UDP がバックアップ前にアプリケーションのサービスを自動で停止し、スナップショットの取得後にサービスを開始する、といったことができます。
ここで、スナップショット取得後にもコマンドを実行できるというのもポイントです。
スナップショットさえ取得できれば、そこからバックアップを行うことができるので、アプリケーションを止め続けておく必要はありません。そのため、バックアップのためにデータベースを止めなければいけないとなっても、停止時間をスナップショットを取得する間のごく短い時間に抑えることができます。
(Arcserve UDP Windows Agent での設定画面)
Arcserve UDP 8.0 ではスナップショット取得に失敗した場合でも予定していたスクリプトを実行できるようになりました。万一スナップショット取得に失敗してもアプリケーションが止まり続けることがないので、安心してバックアップが行えます。
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また、Arcserve UDP のマニュアルに、Linux 環境で Oracele Database / MySQL Database / PostgreSQL をバックアップ モードに変更してバックアップするためのスクリプトのサンプルを掲載しています。これらのデータベースを使っている方は是非参考にしてください。
<参考資料:Arcserve UDP Agent for Linux 7.0 オンラインヘルプ>
Oracle Database をバックアップするスクリプトの作成
MySQL Database をバックアップするスクリプトの作成
スクリプトを使用して PostgreSQL データベースをバックアップおよびリストアする
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Arcserve UDPのエージェントレスバックアップは、仮想マシン上のアプリケーション(Oracleデータベース やMicrosoft SQL Server)をオンラインバックアップできます。
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