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2015年5月29日 (金)

Arcserve UDP のバックアップ容量削減事例を詳しく解説!【後編】

こんにちは、ホテです。

前回は「継続的な増分バックアップ」と「重複排除機能(デデュプリケーション)」を使ったバックアップデータの容量削減事例をご紹介しました。

今回はこのうち「重複排除機能」について、Arcserve社内で行ったベンチマークテストの結果を見ながらより詳しく解説していきます。

例によって資料をこちらからダウンロードできますので、資料を見ながらお付き合いください。

 

ポイント1:重複排除でバックアップ時間が短くなる事もある

さて、まずご覧いただきたいのは、バックアップ時間のベンチマークです。

スライド4では重複排除を使わない状態でフルバックアップが完了するまでの時間をネットワークの速度を変えて比較しています。

2_1

(NICのチーミングでバックアップ時間が短縮されている)

 

チーミングを行ったケースではバックアップの速度が上がってている事から、この環境では「ネットワークがバックアップのボトルネックになっている」という事が分かります。

次にスライド5では同じ環境で重複排除を使った結果が出ています。スライド4のチーミング構成の結果と比べても、重複排除を有効にした方が短い時間でバックアップを終えているのが分かります。

2_2

(重複排除を使った方がバックアップ時間が短い)

 

どうして重複排除を有効にするとバックアップ時間が短くなるのでしょうか。これは、Arcserve UDP の重複排除がエージェント側で行われるからです。

下の図のように、重複排除済みの少ない容量のデータがエージェントからRPS(※)に送られる仕組みになっているため、ボトルネックになっているネットワークを効率よく使う事ができます。

 ※ Recovery Point Server(復旧ポイントサーバ)の略。バックアップデータの管理を行う。

 

2_3

 

という事で、ネットワークが原因でバックアップに時間がかかっているのは分かっているが予算の都合でネットワークの増強ができない、という場合には重複排除機能をお試しいただく価値があるのではないかと思います。

 

ポイント2:ブロックサイズを大きくすればRPSに搭載するメモリも少なくて済む

Arcserve UDPの「重複排除機能」は標準機能で手軽に使えるところが良い点ですが、一方でRPSの物理メモリにバックアップ済みデータのハッシュ値を常に展開する仕組みになっているので、以前の記事でご紹介したようにRPSのメモリのサイジングに気を使う必要があります。

そこで、ブロックサイズの調整を行う事でメモリの使用量を調整できるようになっています。具体的には以下の画面のように、データストアの設定を変更します。

2_5

(ドロップダウンでブロックサイズを調整)

 

で、その結果がスライド8です。例えば、ブロックサイズを 4KB から 32KB まで大きくすると、メモリの使用量が 308MB と 1/5 以下まで小さくなっている事が分かります。

2_4

 

このベンチマークテストでは500GBのファイルサーバのバックアップを行っていますが、その10倍の容量の5TBのバックアップを行うとすると、ハッシュ値の展開用に必要なメモリは同じく10倍の3GB(3080MB)となります。(重複排除率が変わらないという前提での仮定です。)

この程度であれば概ね現実的な値と言えるのではないでしょうか。

重複排除機能を試してみたいけれどメモリを増強する余裕はない、という方はブロックサイズを調整して試してみてください。

※ Arcserve UDP v6.5 Update4 からブロックサイズとして「64KB」も選択できるようになりました。

Arcserve Japanでのベンチマークテストのポイント
ポイント1:重複排除でバックアップ時間が短くなることもある
ポイント2:ブロックサイズを大きくすればRPSに搭載するメモリも少なくて済む

 

<関連記事>

Arcserve UDP の事例から分かる増分率と重複排除/圧縮率の傾向

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