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2015年5月22日 (金)

Arcserve UDP のバックアップ容量削減事例を詳しく解説!【前編】

こんにちは、ホテです。

Arcserve UDP の良いところの一つに「継続的な増分バックアップ」や「重複排除機能(デデュプリケーション)」を使う事でバックアップの容量を小さくできる事が挙げられます。

今回は Arcserve UDP をご利用中の霧島酒造株式会社様の事例を見ながら、Arcserve UDP によるバックアップ容量の削減効果をご説明します。

「増分バックアップの実績値ってどれくらい?」、「実際のところ重複排除はどれほど効果があるの?」という疑問をお持ちの方は必見です!

1_1

ここからダウンロードできます!)

 

ポイント1:増分バックアップでバックアップ容量を99.3%削減!

さて、資料をダウンロードした方はまずp5にあるこちらのグラフをご覧ください。

1_2

(フルと差分(増分の間違い。。。)に注目)

 

重複排除の効果に目が行きがちですが、それよりもまずご注目いただきたいのは「フルバックアップと増分バックアップの容量の差」です。

初回のフルバックアップの270GBに対して、二日目の増分バックアップは2GBと0.7%の容量で済んでいます。

これは結構すごいことで、増分バックアップを使う事でバックアップ容量を99.3%節約している、と言い換える事もできます。

全てのサーバでそうだとは言い切れませんが、データベースサーバやファイルサーバだとフルと増分の間でこれくらいの差が出ることは経験的に結構あります。

Arcserve UDP ではこの増分バックアップを繰り返し行う事ができ、フルバックアップの取り直しが必要ありません。

そのためバックアップの容量を削減し、バックアップ時間を短くすることができます。

 

ポイント2:重複排除+圧縮は初回のフルバックアップから効く!

次に注目いただきたいのがグラフ中の黄色い「圧縮後」の値です。これはバックアップデータを重複排除して圧縮した後の値で、バックアップ先のディスクに書き込まれた正味のバックアップデータのサイズです。

1_3

 

重複排除機能は同じ内容の(重複している)ブロックを1度しかバックアップしないことでバックアップの容量を削減する技術です。

同じバックアップ世代の中でも重複ブロックがあれば除外するので、初回のフルバックアップから重複排除の効果が出ます。

さらにArcserve UDPでは標準で圧縮をかけます。これはバックアップデータにZipをかけるようなものだと思っていただければ結構です。

このサーバでは重複排除と圧縮を組み合わせることで、初回のバックアップでは84%容量が削減されています。

先ほどの増分バックアップには及びませんが、初回からバックアップの容量減らしたいときや、増分バックアップと組み合わせてさらに容量を減らしたい、というときに有効だという事が分かりますね。

 

今回ご説明した Arcserve UDP の「継続的な増分バックアップ」と「重複排除機能」はいずれも標準機能で特別なオプションを必要とせずに使えるのが良いところです。

ただ、このうち重複排除についてはRPS(※)に搭載するメモリの容量が気になるところ。。。

 ※ Recovery Point Server(復旧ポイントサーバ)の略

 

そこで次回は、メモリ使用量を抑えて重複排除を使うチューニング方法をArcserveで行ったベンチマークの結果を交えて解説します。

霧島酒造様導入事例のポイント
ポイント1:増分バックアップでバックアップ容量を99.3%削減!
ポイント2:重複排除+圧縮は初回のフルバックアップから効く!

 

<関連記事>

Arcserve UDP の事例から分かる増分率と重複排除/圧縮率の傾向

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