Arcserve Replication の相違点レポートを作ってみた
こんにちは、ホテです。
先日、Arcserve Replication をご利用のお客様から
マスタとレプリカのファイルの差異を知りたいというご相談をいただき、
その手段として「相違点レポート」というものをご紹介しました。
同期処理の結果を表す「同期レポート」というものがありますが、
「相違点レポート」はデータの同期を行わずに「同期レポート」だけを出すようなものです。
今日はこの相違点レポートの作り方を見ていきます。
まず、シナリオを作成し、メニューバーで「相違点レポート」をクリックします。
下の画像ではシナリオが停止していますが、シナリオ実行中でも大丈夫です。
相違点レポートは「同期」の前処理だけ行うようなものなので、
「同期」と同様に「ファイル レベル」と「ブロック レベル」が選択できます。
ここではファイルサーバなので「ファイル レベル」を選んでいます。
相違点レポートが作成されたら内容を確認してみましょう。
ちなみに、イベント ペインに「シナリオ FileServerを停止します」と表示されていますが、
これは元々止まっていたシナリオをレポート作成後に再度停止しただけです。
シナリオ実行中に相違点レポートを作成しても
シナリオが勝手に停止する事はありませんのでご安心ください。
レポート欄のタイプ列に「検証」と書いてあるのが相違点レポートです。
今回は詳細レポートを見てみます。
マスタとレプリカで差異のあるファイルが一覧で表示されました。
イベント列に「作成」と書いてあるのがマスタにしか存在しないファイルで、
「削除」と書いてあるのがレプリカにしか存在しないファイルを表します。
以上で、相違点レポートの作り方は終わりですが、一点だけ注意点。
この相違点レポートは「同期」処理のうち、
マスタ/レプリカのファイルをスキャンして比較するというところまでを行います。
細かいファイルが沢山あるサーバではスキャンに時間がかかる事もありますし、
その間はサーバに負担がかかります。
そのため、同期と同じく夜間などアクセスの少ない時間帯に実行してください。
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