Arcserve UDP v6 新機能紹介 ~ (6) かさばるデータの保管に使えるファイル コピー機能が進化 ~
今日は、Arcserve UDP v6 のファイル コピー機能をご紹介します。
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目次:
1) 新バージョンのコンセプトとセミナーのご案内
2) 仮想マシンとして即時復旧 (インスタントVM)
3) Linux エージェントレス バックアップからのファイル リストア
4) Linux エージェントの機能強化
5) キャパシティ プラニング ツールでバックアップ サーバのサイジングをより正確に
6) かさばるデータの保管に使えるファイル コピー機能が進化 ← 本日はここ
7) 管理コンソール初心者のための簡単設定ウィザード
8) Windowsイベント ログへの登録
9) PowerShell を使ったバックアップ/リストアの自動実行 【前編】
10) PowerShell を使ったバックアップ/リストアの自動実行 【後編】
11) テープへの二次バックアップの強化(「テープへのコピー」タスクの追加)
12) その他の新機能と機能改善
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【そもそもファイル コピー機能って何?】
医療・建設業界の画像ファイルや出版・映像業界の過去の製作物、業種問わず一定期間の保管が必要な監査ログファイルなどなど、容量が大きくてかさばるんだけれど取っておかなければいけないファイルを低コストでバックアップするのに役に立つ機能です。
ファイル コピーを有効にすると、Arcserve UDP の一次バックアップ先のデータから、ファイルのリストアに必要なデータだけを抽出し、安価なNASやクラウド上のオブジェクトストレージに二次バックアップを行う事ができます。二次バックアップ先の保存期間は一次バックアップ先とは別に設定できるので、例えばシステム復旧用の一次バックアップは2ヶ月分しか保存しないけれど、クラウドストレージ上の二次バックアップは5年間保存する、というような事ができます。
ファイルコピー機能自体は Arcserve D2D r16 の頃から存在する伝統ある(?)機能なのですが、この度 Arcserve UDP v6 でより便利に使えるようになりました。
【気の利いた設定ができるようになった!】
具体的に v6 で何が良くなったかというと、例えば一次バックアップの詳細スケジュールに合わせてファイル コピーをするかどうかを設定できるようになりました。これはかなり便利!普段は何もせず月末の最終土曜日だけファイルをクラウドにコピーしたい、という使い方ができます。
他にも、保存期間を世代数だけじゃなくて年/月/日単位(※1)で指定できるようになったり、
ファイル コピーのスケジュールを設定して、実行タイミングを一次バックアップとずらしたりすることもできます。
【さらに RPS がファイル コピーを代わりにやってくれる】
今までは ファイル コピーはエージェントの仕事だったのですが、v6 からは復旧ポイント サーバ(RPS:Recovery Point Server) を一次バックアップ先に指定する事で ファイル コピー処理を RPS が代わりにやってくれるようになります。エージェントが導入された業務サーバに負荷がかかる時間が減るので、特にクラウド ストレージにインターネット経由で時間をかけてファイル コピーする、という時にはぜひ RPS を使ってください。
このように、v6 では細かい点がかなり改善されています。昔から Arcserve D2D や Arcserve UDP をお使いの方も、これを機会にファイル コピー機能を使ってみてはいかがでしょうか。
以上、ホテがお伝えしました。
<関連記事>
※1 設定値の上限はこちらをご覧ください。 → ファイル コピー タスクの「ファイル保存期間」設定の上限数について
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コメント
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ファイル コピー機能を使ってみたいのですが、OS再インストール、Arecserv再インストール後に、ファイルコピー先を指示してデータ復旧可能でしょうか。 お手数ですが宜しくお願い致します。
投稿: プラスチック工学研究所 | 2021年8月17日 (火) 11時29分
プラスチック工学研究所様
ご質問ありがとうございます!
はい、Arcserve UDP Agent(Windows)をインストールしていただければ、ファイルコピー先を参照してファイル単位のリストアが行えます。
投稿: ホテ | 2021年8月17日 (火) 18時45分