無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (3) バックアップ設定
前回は Arcserve UDP を PC にインストールしました。今回はバックアップの設定をしていきます。
<目次>
無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (1) ダウンロード
無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (2) インストール
無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (3) バックアップ設定
無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (4) ファイルの復旧
■ バックアップ先のハード ディスクを用意
まず、バックアップ先のハード ディスクを調達します。Arcserve UDP で PC をバックアップする場合、下の絵のように USB 接続の外付 HDD か NAS にバックアップする事が多いです。
内蔵 HDD にバックアップする事もできますが、バックアップ元とバックアップ先が同じディスクだと壊れた時に復旧出来なくなってしまうので、物理的に別なディスクにするのが定石です。
ハード ディスクは最低でもバックアップ元より容量が大きいものを選びます。複数世代バックアップデータを持っておくことを考えると、バックアップ元の2倍くらいの容量があるのが望ましいです。
本記事ではかなり昔に家電量販店のタイム セールで買った外付 HDD を使います(※)。これから新しく買いに行こう!という人は、次々回で必要になる DVD-R メディアも一緒に買っておくと良いです。
※ その後、外付け HDD を買い替えた記事はこちら!
Arcserve UDP : USB 3.0 の外付け HDD に替えたら PC のバックアップが速くなった!
■ バックアップ設定
バックアップ先のハード ディスクを用意したら、Arcserve UDP の設定をしていきます。インストール同様、バックアップの設定も簡単です。
まず、タスク バーにArcserve UDPのアイコン(液晶モニタみたいなやつ)があるので、クリックします。
メニューが出てくるので [設定] を開きます。
ブラウザでログイン画面が出てくるので、管理者アカウントでログインします。
ログインすると設定画面が出てきます。
最低限設定しなければいけないのは [バックアップ先]。下の例では 「E:\Backup」 をバックアップ先に指定しています。
下の画面の [バックアップ ソース] というのは、バックアップされる(バックアップ対象の)ボリュームです。特に理由無い限り初期設定の 「すべてのボリュームのバックアップ」 のままで問題ありません。
ちなみに、バックアップ先になるボリューム(今回はEドライブ)は自動でバックアップ対象から除外されます。バックアップ データがバックアップされてどんどん容量が増えてしまう、、、という無限ループを避けるため、このような親切設計になっております。
(2019年9月19日追記)
バックアップ先にパスワードをかけて、パスワードがないとリストアできないようにする事も出来ます。バックアップ データを保存した外付け HDD を持ち運んだり、共有の NAS にバックアップするという場合に使って下さい。
次に、左ペインで [バックアップ設定]-[スケジュール] を開き、バックアップのスケジュールを確認します。
初期設定では毎日夜の 10時(22時)に増分バックアップが行われる、という設定になっています。そんな時間に PC を起動していないよ、という方は、既存の 「日次増分バックアップ」 の辺りをクリックしてバックアップの開始時間を変更してください。
この他、1日 1回と言わずもっと頻繁にバックアップして欲しい!という場合はスケジュールを 「毎日」 から 「カスタム」 に変更する事でより細かくバックアップさせられます。下の画面は 1時間ごとにバックアップする設定例です。
最後に画面右下の [設定の保存] をクリックして終了です。
今回は結局初期設定のままにしたので、夜の10時になるとバックアップが始まります。初期設定では増分バックアップだけが行われるようになっていますが、初回だけは例外で自動でフル バックアップが行われます。
2日目以降は増分バックアップしか行われないので、もっと早くバックアップが終わります。バックアップ時間(=PCに負担かかかる時間)が短い点も Arcserve UDP の良いところです。
以上、ホテがお伝えしました。
次回はバックアップ データからファイルをリストアする方法を紹介します。
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コメント
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お世話になります。
フルバックアップ、増分バックアップを行っていますが、バックアップ先のファイルで「ArcservUDP復旧ポイントビューへの切り替え」を行い、ファイルを取り出そうとしましたが、ディレクトリの中身が空でした。
例えば、C:\Users/user/以下が空です。
バックアップの手順通りに設定したつもりですが、何か設定が足りないのでしょうか。
無償版では、ファイルの取り出しまでは不可でしたら、お知らせください。
バージョンはチェックしたところ最新でした。
Arcserve UDP エージェント
バージョン: 8.1
ビルド 8.0.5628.430
何か情報がありましたら、ご教示いただけると幸いです。
投稿: 室園幹子 | 2023年10月18日 (水) 11時45分
室園様
コメントいただきましてありがとうございます!
Arcserve UDP の復旧ポイント ビューで復旧ポイントを開くと C:\Users\user 以下が表示されない状況であると理解いたしました。
原因の一つとして、現在 Windows にログインし Arcserve UDP 復旧ポイント ビューを開いているユーザ アカウントが、当該フォルダの読み取りアクセス権を持っていない可能性が考えられます。
切り分けおよび回避策として、以下の方法でファイルのリストアが行えるかどうかをご確認ください。バックアップが正常に行われていれば、ファイルのリストアもできるはずです。
Arcserve UDP の「復旧ポイントの参照」方式でリストアする手順
https://support.arcserve.com/s/article/210509083?language=ja
投稿: ホテ | 2023年10月18日 (水) 14時25分