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2016年8月 9日 (火)

Arcserve UDP v6 新機能紹介 ~ (11) テープへの二次バックアップの強化(「テープへのコピー」タスクの追加)

本日ご紹介するのは、「テープへのコピー」タスクというものです。以前のバージョンから使えたテープへの二次バックアップ(参考:イメージバックアップのテープ保管)を、Arcserve UDP の画面で簡単に設定する事が出来るようになります。

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目次:   
1) 新バージョンのコンセプトとセミナーのご案内   
2) 仮想マシンとして即時復旧 (インスタントVM)   
3) Linux エージェントレス バックアップからのファイル リストア   
4) Linux エージェントの機能強化   
5) キャパシティ プラニング ツールでバックアップ サーバのサイジングをより正確に   
6) かさばるデータの保管に使えるファイル コピー機能が進化   
7) 管理コンソール初心者のための簡単設定ウィザード   
8) Windowsイベント ログへの登録   
9) PowerShell を使ったバックアップ/リストアの自動実行 【前編】    
10) PowerShell を使ったバックアップ/リストアの自動実行 【後編】    
11) テープへの二次バックアップの強化(「テープへのコピー」タスクの追加)     ← 本日はここ    
12) その他の新機能と機能改善
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Arcserve UDP のバックアップ先は基本的にはディスクですが、Arcserve Backupと連携する事でLTO等のテープデバイスを二次バックアップ先として活用する事ができます。ただし、Arcserve UDP と Arcserve Backup が連携する機能という事もあり、従来バージョンではディスクへの一次バックアップのジョブはArcserve UDPの画面で、テープへの二次バックアップのジョブは Arcserve Backup の画面でそれぞれ設定・管理する必要がありました。

Arcserve UDP v6 (と Arcserve Backup r17)からは、「テープへのコピー」というタスクを作成する事で、ひとつの「プラン」の中でディスクへの一次バックアップとテープへの二次バックアップをまとめて設定・管理する事ができるようになります。

 

01_Copy2Tape

 

この「テープへのコピー」タスクを使用すると、一次バックアップとテープへのコピーが連動して実行される点もメリットです。これまでは、一次バックアップが終わっていそうな時刻を推定して二次バックアップの開始時間をスケジュールしていましたが、この機能を使えばその必要がありません。一次バックアップが完了したタイミングでテープへのコピーが開始します。

(なお、従来通り、Arcserve Backup の画面で二次バックアップの設定をする事もできます。)

   

早速試してみたいところですが、例によって事前準備が要ります。先月のメール マガジンでご紹介した4つのポイントがあるので、順を追ってみていきましょう。(メルマガコラム11回 ~ ポイントを抑えて UDP コンソールからテープへのコピーを簡単に設定

■ 1:Arcserve Backup のバージョン      
■ 2:Arcserve Backup Web サービス

Arcserve UDP v6 のバックアップ データをテープにコピーするには Arcserve Backup r17 を使います。旧バージョンから使用している方は、Arcserve Backup も忘れずバージョン アップしてください。もし、インストール済みの Arcserve Backup のバージョンが分からなくなった場合は、[ヘルプ] - [バージョン情報]で確認できます。

02

(r17になっている事を確認)

 

また、Arcserve Backup が導入されているサーバに「Arcserve Backup Web サービス」 が入っているか確認します。デフォルトでは、Arcserve Backup r17 本体をインストールするときにこのサービスもインストールされるようになっています。

03

(Arcserve Backup r17 インストール時の画面)

 

04

(念のためサービスの有無を確認)

 

■ 3: Arcserve Backup サーバの登録

インストールに問題がなければ、Arcserve UDP のコンソールに Arcserve Backup サーバを登録します。以下登録手順です。

05

([リソース]タブ内の左ペインで[Arcserve Backup サーバ]を開き、[Arcserve Backup サーバの追加]をクリック)

 

06

(Arcserve Backupサーバのホスト名や認証情報を入力して[保存]をクリック)

 

07

(登録されました!)

 

■ 4: 「テープへのコピー」 タスクの追加(デバイス グループ名の確認)

事前準備ができたら、あらかじめ作成しておいたプランに「テープへのコピー」タスクを追加します。

08_Task

(左ペインの[タスクの追加]をクリックして「テープへのコピー」を追加します)

 

[ソース] タブでは、一次バックアップのうち日次/週次/月次バックアップのどれをテープへコピーするかを指定します。(カスタム/手動は選べません)

09_Source

(この例では「月次バックアップ」だけを選択しました)

 

[デスティネーション] タブでは、登録済みの Arcserve Backup サーバを選びます。また、メール マガジンでご紹介した4つ目のポイントである [メディア グループ] の指定もします。バックアップ サーバにテープ装置が複数接続されている場合は、注意して正しいメディアグループを選択するようにしてください。

10_Destination

(メディア グループが複数ある場合は注意!)

 

[スケジュール] タブでは、テープへのコピーを開始しても良い時間帯を追加できますが、ここはわざわざ設定する必要はありません。スケジュールを追加しなくても一次バックアップ完了後にテープへのコピーがすぐ実行されます。

[スケジュール] タブ下の [保存プロパティ] では最初のタスク追加時に限りメディア プールの設定ができます。

11_Schedule

(スケジュールは追加しなくても動きます)

 

[拡張] タブではテープへのコピー後のスクリプト実行や電子メール アラート等の設定ができます。詳細はマニュアルをご覧ください。

12_Advance

([電子メール アラート] はデフォルトでは無効になっています)

 

■4.テープへのコピーを確認

以上で設定は終わりです。あらかじめスケジュールしておいた一次バックアップが終わると、その直後にテープへのコピーが開始されたことが、Arcserve UDP の画面から確認できます。

13_Result

(Arcserve UDP の管理コンソールから確認できるところがポイントです)

 

以上、ホテがお伝えしました。

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[2017年7月27日追記]

この機能は「テープへのコピー」という名前ではあるものの、ハードディスク上のデバイスである ファイル システム デバイス(FSD)に二次バックアップする事もできます。

テクニカル サポートのナレッジ ベースに設定方法がまとめてありますので、特に、検証してみたいけれどテープ装置がない!という方はぜひご活用ください。

arcserve-KB : テープへのコピー プランで FSD を含むデバイスがメディア グループに表示されない
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