Arcserve HA:スイッチオーバー後の切り戻し手順
今日は Arcserve High Availability(以下、Arcserve HA) でスイッチオーバーした後の切り戻し手順について見ていきます。
なお、Arcserve HA と Arcserve Replication では切り戻し手順が異なります。Arcserve Replication 使用時の切り替え/切り戻し手順を知りたい方は以下の資料の p25 以降をご覧ください。
■ Step1:スイッチオーバー
サーバに障害が起きたら自動スイッチオーバーが行われ、レプリカ サーバが本番サーバの代わりに機能します。この状態でレプリカ サーバにも障害が起きてしまうと大変なので、この後の Step で早々にマスタ サーバを復旧します。
■ Step2:マスタ サーバの復旧と非アクティブ化
マスタ サーバを修理し、データを Arcserve UDP 等のバックアップ ソフトを使って復旧していきます。マスタのデータが空の状態だとレプリカからマスタへのレプリケーション(リバース レプリケーション)を始める際にとても時間がかかってしまうので、できる限り最新のバックアップ データで復旧するのがポイントです。
また、復旧後にそのままマスタをネットワークにつないでしまうと、どちらをが本番サーバかわからなくなってしまいます。そのため、マスタ サーバはネットワークにつなげる前に必ず非アクティブ化しておいてください。(参考:ARCserve HAを使っている方に ~ スイッチオーバー後にチェックして欲しい事)
■ Step3:シナリオの再開(リバース レプリケーションの開始)
Arcserve Replication ではここから「リストア」を行ってレプリカのデータをマスタに戻すのですが、Arcserve HA ではシナリオを開始するだけでレプリカからマスタに逆向きのレプリケーションが行われます。マネージャ画面でも逆向きにレプリケーションされているのが確認できます。
■ Step4:スイッチバック
タイミングを見計らってもう一度手動でスイッチオーバーすると、マスタとレプリカの役割が元に戻ります。
この時に、下のようなポップアップが出てくるので、リバース レプリケーションを実行するのがお勧めです。同期をせずに短い時間でシナリオが再開します。今だと当たり前の機能ですが、昔は手動スイッチオーバーするたびにシナリオが止まっていたんですよね、、、(参考:r12.5 SP2 新機能 4: リバースレプリケーション実行オプションの追加)
スイッチオーバー後シナリオが再開すると今度マスタからレプリカに正しい方向でレプリケーションされていきます。
なお、この内容は Arcserve Replication/HA の無償ハンズオン セミナーの後編でも解説しています。実際にやった方が分かりやすいので、これから導入を検討している方は是非ご参加ください!
以上、ホテがお伝えしました。
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