Arcserve Backupを利用したクラウドへのバックアップ
システム障害やユーザーの操作ミスによるデータ消失などの対策として、サーバのバックアップを行うことは、もはや、常識となっており、近年では、更に、地震や異常気象等の災害対策として、バックアップデータを拠点以外の場所へ保存することを検討されているお客様が増えています。
その影響もあり「Arcserve Backupでバックアップデータをクラウドに保管できますか?」というお問い合わせがよくあります。
答えは・・・
もちろん「可能」です。
基本構成は、オンプレミスとクラウド バックアップの2段構え
Arcserve Backup では下記の図のように、一旦、オンプレミスのディスクやテープへ一次バックアップを行いつつ、バックアップデータの二次保管先として、Amazon S3 や Azure Blob ストレージなどの各種クラウドストレージが利用できます。
これにより、災害で一次バックアップが失われたとしても、クラウドに保存された二次バックアップからデータを復旧することができます。
また、オンプレミスへの一次バックアップからクラウドへの二次保管までの一連の処理は自動で行われるので手間もかかりません。
設定方法は以下の資料をご覧ください。r16.5 の資料ですが、設定方法はその後のバージョンでも変わりません。Arcserve Backup ではおなじみの、「ステージング」という方法を使います。
対応するクラウド サービス(クラウド ストレージ)については、以下の動作要件をご確認ください。新しいバージョンでは対応するストレージも増えています。
>> Arcserve Backup 18.0 動作要件 - クラウド サービス (連携用クラウド ストレージ)
最新バージョンの動作要件は、以下からご確認いただけます。
(追記)r17.5 からクラウド ストレージへの一次バックアップも可能に
Arcserve Backup r17.5 より、クラウド ストレージを一次バックアップ先として利用することもできるようになりました。
これにより、オンプレミスにバックアップデータを持たなくて良いので、設備コストを減らせます。また、例えば Amazon EC2 のデータを Amazon S3 にバックアップするというクラウド サービス内でのバックアップにも使えます。
クラウド ストレージへ一次バックアップを行うための設定方法は、以下の資料にまとめられています。
この時の注意点はバックアップの容量です。オンプレミスからクラウドへのバックアップは主にインターネット回線経由になるため、LAN 内でのバックアップ/リストアよりも時間がかかります。
さらに、クラウドサービスによってはダウンロードの通信量に課金することもあるので、頻繁にリストアを行うと思わぬ費用が掛かってしまう事もあります。
リストアが行えなくなってしまっては本末転倒なので、バックアップ対象の容量とインターネット回線の速度を比較し、オンプレミス内でのバックアップを省略してよいかどうかは十分に検討してください。迷ったときには、最初に紹介した基本構成(オンプレミスのバックアップとクラウド バックアップの二段構え)をお勧めします。
以上、鉄道大好きエヌエスがお伝えしました。
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