UDP アプライアンス : LTO7 へバックアップしました
先日タンベルグデータ様から LTO7 ドライブ搭載のオートローダーを借用して、Arcserve UDP 7300 からの二次バックアップの検証を行いました。
(左がお借りした NEOs Storageloader LTO7 SAS、右が Arcserve UDP 7300です。)
ソフトウェアの設定方法は前回 LTO6 で検証した時と同じですので、当時の記事をご覧ください。今回の検証で注目のポイントは以下2つです。
【1. SAS HBA とケーブルのコネクタ形状】
2017年6月から SAS3 対応の HBA である SAS 9300-8e がオプションに追加されています。この HBA のコネクタは SFF-8644 なのでご注意ください。一方、今回のオートローダーのコネクタは SFF-8088 なのでケーブルは SFF-8644 to SFF-8088 のものを用意する必要がありました。
(SAS HBA のコネクタ形状。今回は背面右下の PCI-E ポートに HBA を取り付けました。)
(これもお借りしたケーブル。それぞれコネクタの形状が違います。)
(コネクタのアップ。SFF-8644です。こちらを SAS HBA 側につなげます。)
(コネクタのアップ。SFF-8088です。こちらはテープ装置につなげます。)
【2. バックアップ速度の比較】
前回 LTO6 へのバックアップを行った時の速度と比較したのが下の表です。
Rawセッションの スループット |
ジョブ全体の スループット |
|
LTO7への二次バックアップ (データストアの重複排除無効) (Arcserve UDP v6.5 Update1 & Arcserve Backup r17.5) |
8.98GB/分 |
6.42GB/分 |
LTO6への二次バックアップ (データストアの重複排除無効) (Arcserve UDP v6 & Arcserve Backup r17) |
5.15GB/分 |
3.39GB/分 |
※ スループットはバックアップ対象データやジョブの同時実行数などの環境条件によって変わります。このベンチマークは LTO6 と LTO7 を比較する目的のもので、すべての環境でこの速度が出ることを保証するものではありません。
結果が示す通り、LTO7 の方がかなり速いです。
ただし、今回はできる限りボトルネックを少なくするため、二次バックアップ元(= 一次バックアップ先)である Arcserve UDP のデータストアでは重複排除を無効にしています。重複排除を有効にしている環境ではここまで差が出ないのではないかと思います。
Arcserve UDP アプライアンスの発売以来、テープ装置への二次バックアップをされるお客様はかなり多いです。本記事が少しでもお役にたつと幸いです。以上、ホテがお届けしました!
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