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2017年8月18日 (金)

Arcserve UDP アプライアンス:購入前に試したい!トライアル版で疑似環境を作る方法

Arcserve UDP 7300/7320 アプライアンスは Windows Server の上に Arcserve UDP のすべてのコンポーネントがインストールされたサーバです。そのため、 Windows Server と Arcserve UDP さえあれば、同じようなバックアップ サーバを作る事ができます。

 

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(Arcserve UDPのコンポーネントを全部同じサーバに入れれば良いだけです。)

 

という事で、この記事では Arcserve UDP の無償トライアル版(評価版)を使って Arcserve UDP アプライアンスの疑似環境を作る方法を解説します。少し長いですが、「購入する前に使い方を確認したい!」「貸出機とかはないの?」という方は是非お付き合いください。

 

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<目次> 
1.バックアップ サーバを用意する
2.Arcserve UDP のインストール
3.その他参考情報
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1.バックアップ サーバを用意する

まず、Arcserve UDP をインストールする環境として以下を用意します。物理サーバの用意が難しければ仮想マシンでも良いです。物理サーバが必須なのはテープへの二次バックアップを検証する時くらいです。

・OS:Windows Server 2012 R2 Standard Edition   

・物理メモリ(RAM):16GB以上   

・CPU:4コア以上

・HDD:100GB以上   

・SSD:バックアップデータ1TB当り2.5GB(重複排除の検証をしないなら不要)

 

物理メモリは Arcserve UDP のすべてのコンポーネント(エージェント、コンソール、復旧ポイントサーバ)を全部インストールする事になるので、16GBくらいは欲しいところです。後は同時に実行するジョブの数に比例して使用量が増えていきます。 

CPU は復旧ポイントサーバの推奨スペック上 4コア以上と言われていますが、これも同時に実行するジョブの数が少なければもっと少なくても良いです。ちなみに、Arcserve UDP 7300/7320 では 6コア/6スレッド の CPU を搭載しています。

HDD の容量で 100GB と書いているのは OS や Arcserve UDP のインストール用だけなのでご注意ください。実際にはバックアップ データの保存用にもスペースが必要なので、バックアップ対象のサーバ/PC の容量を見ながら確保してください。 

SSD は重複排除使用時のハッシュ値の保存領域として使います。ただ、SSD が無ければ絶対に重複排除機能を使えない、という訳ではないので、「わざわざ SSD なんて用意できないよ!」という方もご安心ください。Arcserve UDP のインストール後にデータストアを RAM モードに設定しておけば、ハッシュ値が物理メモリに展開されるので SSD は必要ありません。この時追加で必要な物理メモリの容量は SSD で必要な容量と同じです。なお、当たり前ですが、重複排除を使わないのであればハッシュ値が作成される事もないので、SSD や追加の物理メモリを用意する必要はありません。

 

2.Arcserve UDP のインストール

バックアップ サーバが用意できたら、Arcserve UDP のインストールを進めていきます。まず、無料で 30 日間すべての機能を使えるトライアル版をダウンロードしましょう。トライアル版のダウンロードページは以下のリンクです。ダウンロード方法を説明している記事もありますので読みながら進めていくと簡単です。

Arcserve トライアル申込み   

無料の Arcserve UDP で PC をバックアップする ~ (1) ダウンロード

   

トライアル版のダウンロードが終わったらいよいよインストールです。インストール手順はこちら↓の資料の前半をご覧ください。ウィザードに従って全部のコンポーネントをインストールするだけなので簡単ですね。

Arcserve UDP 環境構築ガイド コンソール + 復旧ポイントサーバ (フル コンポーネント) インストール編

 

なお、Linux 物理サーバのバックアップも試してみたい、という場合には Linux 用のエージェントもインストールします。ここまで構築したバックアップ サーバは Windows Server なのでArcserve UDP Agent for Linux をインストールする事が出来ません。なので、バックアップ対象の Linux サーバにインストールするか、Arcserve UDP 7300/7320 アプライアンスのように、CentOS などがインストールされた Hyper-V 仮想マシンを作っても良いです。

インストール手順はこちら↓です。1つ目のリンクの手順書に従ってインストールするところまで終わったら、2つ目のリンクにあるように Arcserve UDP Agent for Linux がインストールされたサーバを Arcserve UDP に登録します。 

Arcserve UDP v6.5 Agent for Linux 環境構築ガイド インストール編   

Arcserve UDP : Linux バックアップ サーバ って何!?

 

3.その他参考情報

ここまでで、Arcserve UDP 7300/7320 アプライアンスの疑似環境の構築は終わりです。後は、目的に従って検証を進めてください。以下、検証時の役に立ちそうなページです。

1) Arcserve.com カタログ センター   

カタログ センターという名前ではありますが、カタログ以外にも技術資料(特に画像付きの設定手順書)を結構たくさん掲載しています。ベアメタル復旧や仮想マシンのエージェント レス バックアップ、遠隔地へのデータ転送、クラウド ストレージへのバックアップ、仮想スタンバイ等を試してみたいという方は、まずこちらにお越しください。   

 

2) Arcserve UDP v6.5 ソリューション ガイド   

公式マニュアルです。カタログ センター掲載の手順書にも書いていないような細かい情報が載っているので、設定方法に行き詰ったらこちらをご覧ください。細かすぎて取っつきにくいところもあるかもしれませんが、頼りになります!PDF版もあります。

    

3) ブログの「Arcserve UDP」カテゴリー 

もともと Arcserve Replication/HA 専用として始めた当ブログですが、Arcserve UDP の記事もたくさんあります。フル バックアップの待ち時間などに読んでいただけると幸いでございます。

 

以上、ホテがお伝えしました。

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