「RHA」って何?Arcserve の資料に出てくる略語を解説!
本日は、Arcserve 製品に関する略語をいくつか解説していきます。
■ 1. Arcserve RHA (Arcserve Replication and High Availability)
Arcserve Replication と Arcserve High Availability の2つのレプリケーション ソフトウェアの総称です。それぞれの頭文字を取って「RHA」と呼んでいます。
これらのソフトを使ったことのある方は、「Arcserve RHA エンジン」や「Arcserve RHA コントロール サービス」というコンポーネント名でおなじみではないかと思います。
なお、2014年に Arcserve が CA Technologies から分社化したことにより、製品名の頭に「CA」を付けなくなりました。また、昔は「ARCserve」という表記だったのですが、現在は「Arcserve」という表記に統一されています。
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■ 2. Arcserve UDP (Arcserve Unified Data Protection)
Arcserve Unified Data Protection というイメージ バックアップ ソフトウェアの略称です。
直訳すると「統合データ保護」で、前身の Arcserve D2D から比べて、名前の通り統合管理機能が飛躍的に強化されています。
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■ 3. ASBU(Arcserve Backup)
Arcserve Backup という 20年以上の歴史があるバックアップ ソフトウェアの略称です。
昔は Arcserve というと Arcserve Backup の事だったのですが、今は「Arcserve」 と略してしまうと他の製品や会社名と区別がつかないという事で、「ASBU」と略しています。「AsBu」と略す事もあります。
■ 4. RPS (Recovery Point Server)
Arcserve UDP のコンポーネントのひとつである Recovery Point Server の略称です。日本語で「復旧ポイント サーバ」と表記する事も多いです。
重複排除機能やバックアップ データの遠隔転送などを行う際に必要になります。
「RHA」と似ていますが、全く別物なのでご注意ください。
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UDPの管理コンソールや復旧ポイントサーバの要否
■ 5. BMR (Bare Metal Recovery)
ベアメタル復旧の略です。
「Bare Metal」 とは直訳すると「鉄の塊」で、OS が入っていないただの鉄の塊である状態の PC やサーバから一気にシステム復旧を行います。Arcserve UDP の標準機能になっています。
■ 6. VSB, IVM (Virtual Standby, Instant Virtual Machine)
それぞれ、仮想スタンバイとインスタントVMの略です。どちらも Arcserve UDP の機能で、リストアを行わずに迅速に仮想マシンとしてシステムを立ち上げる事ができます。
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■ 7. DR (Disaster Recovery)
ディザスタ リカバリの略です。日本語で「惨事復旧」と訳す事もあります。
一般的には災害が起きた後のシステム復旧の事を指すことが多いのですが、Arcserve Backup の Disaster Recovery Option の事を DR と略して言う事もあります。
<関連記事・資料>
Arcserve Backup:システム復旧オプションのお得な購入方法とは?
Disaster Recovery Option (惨事復旧オプション) を利用したWindows Server 2012 の復旧
■ 8. PFC (Pre-Flight Check) ※ 2018年2月27日追記
「プレフライト チェック」と読みます。直訳すると「飛行前検査」で、バックアップを飛行機のフライトに例えて、バックアップを実施する前に環境に問題が無いか確認をしてくれる機能です。
Arcserve UDP では vSphere/Hyper-V 仮想マシンのエージェントレス バックアップの際に使用する事ができます。
<関連資料>
Arcserve UDP v6.5 ソリューションガイド - バックアップ ジョブのプレフライト チェックの実行
■ 9. AR (Assured Recovery) ※ 2019年11月12日追記
これも直訳すると「確かな復旧」という意味です。バックアップをしただけで満足するのではなく、いざというときに確実に復旧できるようにテストを行なう機能です。Arcserve RHA と Arcserve UDP でそれぞれ同じ名前の機能があります。
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■ 10. BaaS (Backup as a Service) ※ 2019年12月19日追記
バックアップ サービスの事です。クラウドにデータをバックアップし、本番系で障害が起きたらクラウドからデータをリストアできます。オンプレミスにバックアップ環境を用意する手間が省ける他、バックアップ データが本番系とは別な場所(クラウド)にあるので災害に強いという特徴もあります。
Arcserve が提供する BaaS は Arcserve UDP Cloud Direct(クラウドに直接バックアップするサービス)と、Arcserve UDP Cloud Hybrid(Arcserve UDP のバックアップ データをクラウドに複製するサービス)の2種類があります。
なお、BaaS というと Web アプリケーション関連で Backend as a Service の略として使われる事も多いですが、これとは全く無関係です。
<関連記事>
新サービス!「Arcserve UDP Cloud Direct」「Arcserve UDP Cloud Hybrid」のご紹介
■ 11. DRaaS (Disaster Recovery as a Service) ※ 2019年12月19日追記
「惨事復旧サービス」「災害復旧サービス」などと訳します。本番系で障害が起きたらクラウド上で代わりの仮想マシンを起動し、システムを継続利用するためのサービスです。
Arcserve のサービスとしては Arcserve Cloud Direct(クラウドに直接バックアップするサービス)と、Arcserve UDP Cloud Hybrid(Arcserve UDP のバックアップ データをクラウドに複製するサービス)のそれぞれを DRaaS として利用する事ができます。
※ Arcserve Cloud Direct の DRaaS は 2023年10月6日を最後に新規販売を終了いたしました。
■ 12. CRP (Copy Recovery Point) ※ 2020年3月3日追記
Arcserve UDP の機能の一つである「復旧ポイントのコピー」の略です。
災害などに備えて、バックアップ データである復旧ポイントを別なディスクやクラウドなどにコピーすることができます。
■ 13. VA (Virtual Appliance ) ※ 2022年3月29日追記
「仮想アプライアンス」の事を VA と略すことがあります。これは Arserve に限らず一般的に使われる略語なのでなじみのある方もいらっしゃるかもしれません。
Arcserve Replication / High Availability ではフルシステム シナリオのレプリカ サーバに相当するのが VA になります。複製先の仮想基盤/クラウドに Arcserve RHA エンジンをインストールした VA を立てて、レプリケーションを行います。
■ 14. LBS (Linux Backup Server) ※ 2023年3月10日追記
Arcserve UDP の用語で、Arcserve UDP の Linux Agent が導入されたサーバの事です。
Linux 環境では Windows と異なり、バックアップしたいサーバ全部にエージェントをインストールする必要がありません。代表してエージェントがインストールされたサーバの事を「Linux バックアップ サーバ(Linux Backup Server)」と呼ぶのですが、資料によっては Linux バックアップ サーバが頻出のため LBS と略すことがあります。
以上、思いつくものざっと挙げました。これ以外にもなんだこれという略語がありましたらコメント欄でお知らせください!ホテがお伝えしました。
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