Arcserve UDP : CIFS共有フォルダのバックアップを試しました!
Arcserve UDP v6.5 から CIFS 共有フォルダのバックアップ機能が、v6.5 Update4 から NFS 共有のバックアップ機能が追加されています。この機能を使うことで、 NAS 上のファイルをバックアップ/リストアする事が出来るようになります(※1)。ライセンスの考え方や注意事項等は過去の記事で紹介していますので、今日は実際にバックアップ/リストアする手順を見ていきます。
■ 事前準備
バックアップ対象である CIFS サーバ(NAS)には何もインストールしなくても良いですが、CIFS サーバの外部に「Arcserve UDP Agent for Windows」「Arcserve UDP コンソール」「Arcserve UDP 復旧ポイントサーバ」の3つをインストールしたサーバを用意する必要があります。下の図では3つのコンポーネントを分けて描いていますが、もちろん1台の Windows サーバにまとめてインストールしても OK です。
■ プランの作成とバックアップの実行
Arcserve UDP コンソールにログインしたらプランを作成し、[バックアップ: UNC パス上のファイル] タスクを選択します。
バックアップ対象(ソース)の設定を行います。[バックアップ プロキシ] が Arcserve UDP の Windows エージェントがインストールされたサーバで、ここ経由で復旧ポイントサーバ(RPS)にバックアップデータが流れます。次に [追加] をクリックして、バックアップ対象の共有フォルダを UNC パス指定で追加します。
除外フィルタ機能もあり、ファイル名や容量、作成/更新日時でバックアップ対象を除外できます。例えば、拡張子が iso の大きなファイルをバックアップしたくない、という時に使えます。
デスティネーション タブでバックアップ先を指定します。RPS に重複排除(デデュプリケーション)が有効になっていないデータストアをあらかじめ用意しておき(※)、ドロップ ダウン リストから選択します。
※ Arcserve UDP v6.5 update2 から、重複排除が有効なデータストアに対してもバックアップできるようになりました。
スケジュール タブで設定する内容は Windows エージェント等と同じです。CIFS 共有サーバのファイルのバックアップでも、継続的な増分バックアップを行う事ができます。
拡張タブの内容も他のバックアップ タスクとほぼ同じです。バックアップ開始前/完了後のスクリプトは Arcserve UDP のエージェントが導入されているバックアップ プロキシ サーバ上で実行されます。
プランを保存したら左側のペインの [ノード] の下に [UNCパス] というグループが追加されています。これを開き、リストの中から今回追加した UNC パスを右クリックして [今すぐバックアップ] します。先ほどのスケジュール設定と同じく、ちゃんと [増分バックアップ] が選択肢として出てきます。
■ リストアの実行
バックアップが終わったら、早速リストアも試してみます。ノードの一覧から UNC パスを右クリックして [リストア] を選択します。
復旧ポイントを開いて、戻したいファイル/フォルダを選択します。
リストア先を指定します。バックアップ元と同じ場所に戻したければ、UNCパスで指定します。
サマリを確認して問題なければ [完了] をクリックします。リストアが始まります。
以上で、CIFS 共有フォルダのバックアップ/リストアは終わりです。エージェントを導入する構成と同じく簡単に使う事ができました。ホテがお伝えしました。
[2019年11月12日追記]
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Arcserve UDP 7.0 Update 1 で CIFS/NFS 共有のバックアップの仕組みが改善され、
バックアップの速度が大幅に向上しています。詳しくは以下の記事をご覧下さい。
Arcserve UDP 7.0 Update 1 新機能 (3):NAS のバックアップが高速化
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<関連記事>
※1 Arcserve UDP 8.0 より、CIFS/NFS 共有フォルダのバックアップ機能の延長で、Nutanix Files のスナップショットと連携したバックアップが行えるようになりました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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