UDP v6.5からは1台の復旧ポイントサーバだけで「復旧ポイントのレプリケート」を実現できます!
Arcserve UDPでバックアップしたデータを復旧ポイントと言いますが、この復旧ポイントを二重化する方法の1つ(※)として「復旧ポイントのレプリケート」があります。
※ 復旧ポイント(バックアップデータ)の二重化でよく使われる3つの方法
・復旧ポイントのレプリケート(一次バックアップで取得した際の変化点だけを転送)
・復旧ポイントのコピー (フルと増分を合成したフルバックアップデータをコピー)
・Arcserve Backup と連携したテープへの二次バックアップ(合成したフルバックアップをテープへバックアップ)
この「復旧ポイントのレプリケート」は復旧ポイントサーバ(RPS)間のデータ転送で使う機能としておなじみです。一次バックアップで取得した際の変化点だけを転送しますので、転送先で複数世代を確保してもデータ量を抑えることができます。
「Arcserve UDP 7.0 ご紹介プレゼンテーション P.30 『バックアップデータの遠隔地への転送 (レプリケート)』」 より
<関連記事>
■復旧ポイントのローカルレプリケートが可能になりました(UDP v6.5)
Arcserve UDP v6.5では、この機能が拡張され、復旧ポイントサーバ(RPS)が1台でも復旧ポイントのレプリケートができるようになりました。
これで、「復旧ポイントサーバ(RPS)の2台目を用意できないが、ローカルディスク内でレプリケートを行なってバックアップデータ(復旧ポイント)を2重化したい。」という要件にも対応できるようになります。
従来こういった要件では NAS 等に「復旧ポイントのコピー」をする事が多かったのですが、復旧ポイントのコピーでは毎度フルバックアップ データをコピーするため、時間がかかったり、多くの世代を保持できないという問題がありました。
RPS のローカル レプリケートでは初回以外は増分データのみを複製するため、この課題を解消できます。
「Arcserve UDP v6.5 新機能のご紹介 P.27 『コストを抑えた復旧ポイントの2重化』」 より
なお、注意点としてレプリケート先を NAS にする場合はローカル ネットワーク環境でお使いください。WAN 越しは推奨していません。WAN越しで RPS のレプリケートを行う場合は、今までどおり 2 台の RPS 間でのレプリケートを行ってください。
また、RPS 内のデータストアで重複排除を有効にしている場合はハッシュ値を保持するためのメモリ容量にご注意ください。レプリケート元のデータストアとレプリケート先のデータストア用にそれぞれメモリが必要になります。
+++
以上、Koichiがお伝えしました。
<関連記事>