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2018年2月 9日 (金)

「差分バックアップ」という方法が不要な Arcserve UDP

お客様より「Arcserve UDP で差分バックアップを行えますか?」との質問を受けることがあります。

この答えは、「Arcserve UDP では差分バックアップが不要で、より効率的な増分バックアップが行えます」というものなのですが、差分バックアップと増分バックアップは何が違うのでしょうか。また、なぜ Arcserve UDP では差分バックアップが不要なのでしょうか。

 

「増分」と「差分」は何が違う?

増分バックアップと差分バックアップはフル バックアップよりも少ない容量で短時間にバックアップを終わらせるための手法です。それぞれの定義は以下の通りです。

 

増分バックアップ: 前回の"バックアップ(フル/増分)"からの変更をバックアップする

下の図では、月曜日にフル バックアップを行い、火~金曜日は増分バックアップを行っています。前回からの変更分だけをバックアップすればよいので、バックアップ時間は短時間で済み、バックアップ先のストレージ容量も節約できます。

Incremental

なお、「増分(変更のあったデータ)」の検出方法はバックアップ ソフトによって異なります。Arcserve Backup は基本的にファイルのアーカイブ ビット(アーカイブ属性)を使いますが、Arcserve UDP はファイルよりも細かいブロック単位で増分を検出します。

 

差分バックアップ: 前回の"フル バックアップ"からの変更をバックアップする

下の図では月曜日にフル バックアップを行い、火~金曜日に差分バックアップを行っています。

Differential

差分バックアップは起点となるフル バックアップから時間が経つにつれ、容量が大きくなってきます。定期的にフル バックアップを取ることを前提にしたバックアップ方法と言えます。

Arcserve UDP では初回はフル バックアップのみを行い、その後は増分バックアップのみを行う「継続的な増分バックアップ」運用が一般的です。定期的なフル バックアップを必要とする差分バックアップの考え方はありません。

 

増分だけでもリストアは1回でOK!

「差分バックアップ」を希望されるお客様は、リストア回数をフルと差分からの2回に抑えたいという要望をもっています。

Arcserve UDPは、フルと増分バックアップの組み合わせですが、増分バックアップ運用を行った場合、フルバックアップと複数ある増分データをひとつひとつリストアする必要があり、リストアにかなり時間がかかるのでは?という心配をされる方もいらっしゃると思います。

心配ありません!

Arcserve UDP では、フル バックアップ + 複数の増分バックアップを、1回で任意の時点の状態にリストアすることが可能なため、差分バックアップを考慮する必要はないのです。

永久増分運用でもリストア操作は1回だけな Arcserve UDP

 

「差分バックアップ」をご検討の方、「差分バックアップ」という方法が不要な Arcserve UDP を、ぜひ、ご検討ください。

 

東京地下鉄立体路線図(カプセルトイ)を入手し、組み立てを楽しみにしている鉄道大好き、エヌエスがお伝えしました。

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