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« UDP:Linux仮想マシンをエージェントレスでバックアップし、ファイル単位でリストアする際のポイント2つ。 | トップページ | Arcserve 製品のダウンロード方法について »

2018年7月17日 (火)

Arcserve Replication/HA : 多数のシナリオをまとめて設定する 2 つの方法

Arcserve Replication は全国拠点のサーバの災害対策/データ共有などの目的で、数十台分をまとめて導入いただくことも多いです。(参考:遠隔地へリアルタイムにデータを共有!国民健康保険様事例

ただ、レプリケーション対象のサーバが多いと、似たような設定のシナリオをたくさん作らなければならず、気が重くなるもの。。。そこで、今日はシナリオの設定を楽にする 2 つの方法を紹介します。

 

■ 方法1 : テンプレートを使う

共通のシナリオ タイプ(「ファイル サーバ」 とか)のシナリオを多く作るときに有効な方法です。あらかじめプロパティを設定したテンプレートを作成しておき、これを元にシナリオを作っていきます。

テンプレートを使えば細かいプロパティをほとんど設定しなくて済むようになり、かなり効率的です。シナリオ作成時にやらなければいけないのはマスタ/レプリカとルートディレクトリを決める事くらい。メール通知等、どのシナリオでも同じ設定にするものはテンプレートに組み込んでしまいましょう。

なお、テンプレートから作ったシナリオは後で個別にプロパティを変更することも出来ます。テンプレートと全く同じにしなければいけないと言う事は無いので安心してください。

01_template

(テンプレートを作るにはシナリオ作成ウィザードで [新規テンプレートの作成] を選ぶ)

 

 

■ 方法2 : 「値の伝達」 を使う

もうシナリオ作っちゃったよ、という場合でもまだ手はあります。それがこの「値の伝達」 という方法。あるシナリオで設定した値を他のシナリオにコピー(伝達)する事が出来ます。テンプレート機能と違い、異なるタイプのシナリオにも設定値をコピーできるので、色々な種類のシナリオがある環境でも便利です。

やり方は簡単で、コピー元のプロパティを右クリックして [値の伝達] をクリック。ダイアログ ボックスが出てくるので、コピー先のシナリオやマスタ/レプリカ サーバを選び、[OK] をクリックすると設定が他のシナリオにもコピーされます。

シナリオ全体をコピーするわけではなく、選択したプロパティの値をコピーする機能なので、一括設定したいプロパティが複数ある場合はプロパティごとに同じ操作を繰り返します。

11_propagate

(スプール ディレクトリの値を伝達してみる)

 

12_propagate_2

赤字は伝達される値

 

注意点としては、実行中のシナリオには値を伝達できません。スプールや通知など実行中に値を変更できるプロパティであってもです。シナリオ実行中にこれらのプロパティを変えたい場合は、手間ではありますがシナリオごとに値を変えていく事になります。

以上、ホテがお伝えしました。

 

[2019年9月24日追記]
------------------------

Arcserve Replication / HA 18.0 から、複数のシナリオをグループにまとめて "実行" "停止" する事も出来るようになりました。
多数のサーバをレプリケーションする方はこちらの機能も使ってみて下さい。

Arcserve Replication/HA 18.0 で複数のシナリオをまとめて操作できるようになりました。

------------------------


 

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コメント

こんばんは。
初めて書き込ませてもらいました。
もしサポートさんに聞いた方がいいことであればそうしたいと思います。

現在r16.5の体験版を用いて、サーバのレプリケーションを行いたく調査しているのですが、
設定しても競合のエラーが出てしまい以下のようなことが可能なのかわからなくなってしまいました・・・

Replicationのシナリオ設定について、複数とするべきなのか単一とするべきなのか
もしかしてできない?なのかわからず、、、
DBとしてSQLServerが導入されている1つのサーバを別なサーバへ複製するという単純なものです。

EドライブにSQLServerのDBファイル、ほかにも同ドライブにDBとは関係ないファイルが存在しているとき、
DBはDBのシナリオ、ファイルはファイルサーバのシナリオで登録してみたのですが、
シナリオ同士でルートディレクトリが別のシナリオと競合します。のエラーが出て実行できません。。。

図解?するとこんな感じです。
E:¥
 +DBのフォルダ・・・これはSQLServerのシナリオ
 +ほかのファイルが入ったフォルダ・・・これはファイルサーバのシナリオ

これをレプリカ側の同じEドライブの同じフォルダへ複製したいのです。
DBが入っているドライブはDBしかレプリケートできないようなものなのでしょうか・・・。

P.S.
北海道在住のものなのですが、
今回の停電により災害時対策案件が多数舞い込んできていてとても大変です(+_+)

みすた様

コメントありがとうございます!

北海道の地震は大変でしたね。みすた様の周りの方はご無事でしたでしょうか?
余震にも気をつけてお大事にお過ごしください。

私も実家が北海道なのですが、まさか停電があんなに大規模になるとは思いませんでした、、、
今週から節電要請も解除されたようですので、皆様が早く日常生活に戻れればと思います。


さて、ご質問の件なのですが、ファイル サーバ シナリオの方で
E ドライブより一階層下のフォルダをルート ディレクトリに指定すればエラーを回避できます。
例としては以下のようにレプリケーション対象フォルダを指定するイメージです。

 SQL Server シナリオ・・・E:\SQL
 (Arcserve RHA が保護対象フォルダを自動検出して設定します)

 ファイル サーバ シナリオ・・・E:\Files
 (シナリオ作成時に任意のフォルダを指定できます)

また、シナリオを 2 つ作らなくても SQL Server シナリオだけで他のファイルも複製できます。
以下の記事に方法が書いてありますのでご覧下さい。

Arcserve Replication/HA でデータベースとファイルを一緒にレプリケーションする方法
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/2016/09/arcserve-repl-1.html

ホテ 様

お返事をありがとうございました。
ヒントというか正解を頂いてしまいました!

ルートディレクトリをドライブではなくて単一フォルダにすることで
SQLServer系のファイルが入ったフォルダと差別化できるのですね。
勉強になりました。
(指定の仕方にもコツがあることがわかりました。
 E:\にチェックを入れてから対象外フォルダを外すとルートディレクトリがE:\に、
 E:\にチェックを入れず個別のフォルダにチェックするとそのフォルダがルートディレクトリになりました)


これから本運用に向けて試験を続けたいと思います。
本当に助かりました・・・。
こちらに書いてよかったです(^^

みすた様

返信いただいてありがとうございます!
お役に立てたようでよかったです。

指定の仕方もおっしゃるとおりコツが必要ですね、、、
今後のブログのネタにさせていただきます!

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