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2019年9月13日 (金)

Arcserve Replication/HA:フル システム シナリオとそれ以外のシナリオの使い分け

Arcserve Replication / High Availability(以下 Arcserve RHA)18.0 から日本国内でもフル システム シナリオ)が利用できるようになりました。システム全体を複製できるという便利な機能ではありますが、これがあるからと言ってファイル サーバ シナリオのような従来の機能が無意味になる訳ではありません。

そこで今日は、フル システム シナリオとそれ以外のシナリオのそれぞれの長所を見ていきます。

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(シナリオの種類(サーバ タイプ)の選択画面。「ファイル サーバ」や「Oracle Database」、「Microsoft SQL Server」など従来からあるシナリオもまだまだ現役です。)

 

それぞれの大まかな長所と使い分けを以下のスライドにまとめました。一つ一つ細かく説明させて下さい。

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■ フル システム シナリオの長所 1 : レプリカの構築/管理が楽

フル システム シナリオでは、名前の通り保護対象サーバのシステム全体を仮想マシンとして複製します。そのため、複製先(レプリカ)サーバに複製元(マスタ)と同じアプリケーションをインストールするというような作業は必要はありません。また、OS や アプリケーションのパッチ適用なども複製されるので、レプリカでも同じようにパッチを適用しなければいけないという事もありません。

この長所は昔からある Hyper-V シナリオと同じですが(参考:Hyper-V仮想マシンを丸ごと災害対策!)、フル システム シナリオでは Hyper-V 仮想マシンに限らず、物理サーバやクラウド上の仮想マシンも複製できます!

 

■ フル システム シナリオの長所 2 : Linux にも対応

従来のシナリオでは Windows 環境のみをサポートしていましたが、フル システム シナリオに限り Red Hat Enterprise Linux Server、CentOS、Oracle Linux、SUSE Linux Enterprise Linux Server などの Linux 環境をサポートしています。Linux サーバをリアルタイムに複製したい場合は、フル システム シナリオ一択です!

<関連記事>

Arcserve Replication/HA 18.0ではLinuxサーバ全体のレプリケーションが可能に!

 

■ 従来のシナリオの長所 1 : ホスト メンテナンス機能が使える

Arcserve RHA ではホスト メンテナンス(参考:Arcserve Replication/HA : 同期しないでサーバを再起動したい ~ ホスト メンテナンス機能)という機能があり、レプリケーション中のサーバを同期をせずに再起動する事が出来ます。フル システム シナリオではホスト メンテナンス機能が使えないため、再同期に数日かかるような大容量・多ファイルの環境では従来のシナリオの方が向いていると言えるでしょう。

 

■ 従来のシナリオの長所 2 : レプリカに仮想基盤は不要

フル システム シナリオではサーバを仮想マシンとして複製します。そのため、複製先にvSphere、Hyper-V 等の仮想基盤や Amazon EC2、Microsoft Azure 等のクラウドが必要です。仮想基盤を用意するまでも無い、例えば安価な NAS を 2 台並べてレプリケーションするというような構成では、従来の ファイル サーバ シナリオが向いています。

 

■ 従来のシナリオの長所 3 : スイッチ バックも簡単(HA の場合)

Arcserve HA ではスイッチ オーバーだけではなく、スイッチ バック(逆向きのスイッチ オーバー)もボタンひとつで比較的簡単に行なえます。これを活かして、サーバのメンテナンスのタイミングでスイッチオーバーを行い、メンテナンスによる業務停止を避けるという使い方もあります。(参考:医療法人社団 誠馨会 セコメディック病院様 導入事例

一方、フル システム シナリオでは仮想化されたレプリカから本番システムを復旧する際に、Arcserve UDP でおなじみのベアメタル復旧(BMR)を行ないます。BMR では全てのデータをリストアする事になるので、特に容量が大きい環境ではあまり手軽には行なえません。

 

<まとめ>

フル システム シナリオ:比較的小容量のアプリケーション サーバ等の冗長化/遠隔レプリケーション/システム移行に向いている

従来のシナリオ:大容量のファイル サーバ、データベース等の冗長化/遠隔レプリケーションに向いている

 

以上、ホテがお伝えしました。

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