Arcserve UDP 7.0 Update 1 新機能 (1):バックアップのネットワーク指定
Arcserve UDP 7.0 Update 1 がリリースされます!今回の Update も新機能が盛りだくさんですが、このブログでは特に性能向上に関わるものを詳しく紹介していきます。
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Arcserve UDP 7.0 Update 1 新機能目次:
1) バックアップのネットワーク指定 ← 今日はここ
2) 復旧時間を短縮!Windows ボリュームの「ブロック リストア」
3) NAS のバックアップが高速化
4) その他の新機能 (7.0 Update 1 のリリース ノートへのリンクです)
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■ バックアップ用 LAN でバックアップ時間を短縮!
本日ご紹介するのは、バックアップ データが流れるネットワークの指定機能です。
例えば、数十 TB のサーバをフル バックアップするのに 1 GbE の業務 LAN 経由だと時間がかかり過ぎる(*1)という事もあるでしょう。そこで、業務 LAN とは別に高速なバックアップ用 LAN をつくろうという際にこの機能を使います。
■ Windows エージェントと、仮想のエージェントレスに対応
とはいえ、「バックアップのネットワーク」と一口に言っても色々あります。Arcserve UDP 7.0 Update1 では Windows のエージェント経由でのバックアップと、仮想マシンのエージェントレス バックアップでデータが流れる経路を指定できます。エージェントレス バックアップについては、「ハイパーバイザー」「バックアップ プロキシ(*2)」「復旧ポイントサーバ(RPS)」という 3 つのコンポーネントがあり、それぞれの転送経路を指定できるようになっています。
下の画像は、Windows エージェントのバックアップ経路を指定する画面です。RPS が通信できるネットワークが自動的に検出され、バックアップに使うネットワークとして選択できます。(*3)
下の画像は、仮想マシンのエージェントレス バックアップでの設定画面。ハイパーバイザーとバックアップ プロキシ間の経路は [ソース] タブで(*4)、バックアップ プロキシと RPS 間の経路は [デスティネーション] タブでそれぞれ指定します。
■ バックアップと業務のどちらを優先?例外処理もばっちり!
もうひとつ、細かい点ではありますが、指定したネットワークが無効な場合に、別なネットワークを迂回路としてバックアップを行なうかどうかを決めておけます。バックアップの事だけを考えると迂回路を使ったほうが良いように思いますが、障害が起きている状態でバックアップを取得したくないということであればチェックを外しておきましょう。
(2021年5月7日追記)さらに、Arcserve UDP 8.0 ではネットワーク指定が強化され、RPS 間のレプリケートや、VM/ファイルのリストア、Linux エージェント と RPS 間のバックアップ/リストアの経路を指定できるようになりました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
以上、ホテがお伝えしました。
<関連技術情報>
*1 Arcserve UDP では標準で継続的な増分バックアップと重複排除機能が使えるので、バックアップ専用 LAN が無くても十分という場合ももちろん多くあります。バックアップ対象の容量が大きかったり、業務 LAN の要件がシビアな環境でご利用ください。
*2 構成によって、バックアップ プロキシ サーバ の位置は異なります。RPS と同じサーバにインストールしたり、バックアップ対象の VM と同じ基盤上に立てて HotAdd 構成にする事もあります。
*3 GUI で簡単に出来るというのが今回の新機能のポイントです!従来のバージョンでも似たような事ができなくも無かったのですが、hosts ファイルを編集するなど力技が要りました。
*4 プロキシの位置や転送モードによっては設定は不要です。vSphere の NBD/NBDSSL モードのようにネットワーク経由でプロキシにデータが送られる構成でこの機能を使って下さい。なお、Arcserve UDP 7.0 Update 1 時点では、vSphere 仮想マシンのエージェントレス バックアップでの経路指定に一部制限があります。詳しくはこちらのページの下のほうにある「特定のネットワーク バックアップに関する考慮事項」をご覧下さい。
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