Arcserve UDP 7.0 Update 1 新機能 (3):NAS のバックアップが高速化
Arcserve UDP では SMB/CIFS/NFS 共有上のファイルをバックアップできます(参考:CIFS共有フォルダのバックアップを試しました!)。今回リリースされた Arcserve UDP 7.0 Update 1 では、このバックアップ速度が大きく向上しています。
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Arcserve UDP 7.0 Update 1 新機能目次:
1) バックアップのネットワーク指定
2) 復旧時間を短縮!Windows ボリュームの「ブロック リストア」
3) NAS のバックアップが高速化 ← 今日はここ
4) その他の新機能 (7.0 Update 1 のリリース ノートへのリンクです)
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■ バックアップ時間が 1/3 以下に短縮!
Arcserve UDP は SMB/CIFS/NFS 共有上の個々のファイルを読み取ってバックアップを行ないます。Arcserve UDP 7.0 Update 1 ではこの読み取り作業を並列処理する事で、バックアップ速度を向上させています。
実際に Arcserve Japan で行なったベンチマーク テストではバックアップ時間が 1/3 以下になりました。
難しい設定は必要なく、Arcserve UDP 7.0 Update 1 を上書きインストールするだけで効果があります。SMB/CIFS/NFS 共有上のファイルをバックアップしている方は是非 Arcserve UDP 7.0 Update 1 をインストールしてみて下さい。
■ アンチ ウィルス ソフトの除外設定も忘れずに
ところで、今回検証していて気付いたのですが、SMB/CIFS/NFS 共有のバックアップではアンチ ウィルス ソフトのリアルタイム スキャンの影響を受けやすいようです。
今回の検証環境(バックアップ プロキシ)では Windows Defender を使っており、Arcserve UDP のプロセスをスキャン対象から除外していました。この除外設定を無効にするだけで、バックアップ時間が 3 倍近くになるという結果が出ています。
逆に言うと、除外設定をしていない環境では、それだけでバックアップ時間を短縮できる可能性があります。共有フォルダのバックアップが遅いという方は、まず、利用しているアンチ ウィルス ソフトの設定を見直してみて下さい。
以下は Windows Defender での設定例です。赤枠箇所で AFBackend.exe というプロセスをスキャン対象から除外しています。Arcserve UDP エージェント(Windows) がインストールされているバックアップ プロキシで設定して下さい。
この他、除外するべきプロセスの一覧は以下の KB をご覧下さい。
ウイルス スキャン ソフトの除外設定 (Arcserve UDP 7.x for Windows)
https://support.arcserve.com/s/article/2020060301?language=ja
以上、ホテがお伝えしました。
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