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2020年3月10日 (火)

Arcserve UDP:バックアップが失敗する前に容量不足を知らせてほしい!(復旧ポイント サーバ編)

Arcserve UDP にはバックアップが容量不足で失敗するより前に、バックアップ先の容量が足りなくなってきていると教えてくれるアラート機能があります。

前回の Windows Agent 編に続き、今回は Arcserve UDP 復旧ポイント サーバ(以下、RPS)を使っている環境でバックアップ先ストレージの容量不足を通知する方法を紹介します。

00_storage_capacity

 

■ メールでの容量アラート

RPS では配下の データストアごとに通知設定します。以下、データストアの設定画面です。一番下の方に、[デスティネーションの容量が上限に近づくと、電子メールアラートを送信する] というチェックボックスがあるので、これにチェックを入れます。また、例によって [電子メールの設定] をクリックして、メール サーバや受信メール アドレスなどの設定を行います。電子メールの設定方法はこちら

01_ds_setting

 

ここまで設定したら、バックアップ先の容量をいっぱいにして警告メールを出させました。Windows Agent の時と違って、しきい値を下回っている部分に色がついているので分かりやすいですね。

02_warning_sample

 

空き容量に余裕ができたら、直ったよというメールも自動的に出してくれます。

03_recovery_sample  

 

■ イベント ビューアーでの通知もできる

また、RPS の場合、データストアの空き容量がしきい値を下回るとアクティビティ ログにも記録されます。アクティビティ ログは Windows のイベント ビューアーに転記できるので、監視ツールと連携させることもできます。

04_event_sample

 

■ しきい値の設定はレジストリで

RPS でもデフォルトで空き容量が 5% を下回ると警告が出るようになっています。RPS でこのしきい値を変更するにはレジストリを編集する必要があります。設定できる項目は、以下のマニュアルに詳しく書いてあります。

データ ストア領域の容量のモニタ

データ ストアしきい値の変更

しきい値には「警告しきい値」と「エラーしきい値」があります。このうち、変更するのは「警告しきい値」の方だけにしてください。「エラーしきい値」は、これを下回るとデータストアを停止する、という強力なものなので触らない方が無難です。

また、レジストリは誤って編集すると重大な問題を起こすことがあるので、編集する値のパスが正しいかなどを十分に気を付けて操作してください。編集対象のキーはバックアップのためにあらかじめエクスポートしておくことをお勧めします。

05_regi_backup

 

以上、ホテがお伝えしました。次回は Linux Agent で RPS や Arcserve UDP コンソールを立てられない環境での設定方法をお伝えします。

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