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2020年4月24日 (金)

Arcserve UDP の事例から分かる増分率と重複排除/圧縮率の傾向

Arcserve UDP でバックアップ先のストレージ容量を見積もる際に必要な変数に「増分率」と「重複排除/圧縮率」があります。これらの値はバックアップ対象のデータによって変わってくるとは言うものの、まったく的外れな値を入れるわけにもいきません。

そこで、今日は過去のお客様事例(※1)で増分率や重複排除/圧縮率がどの程度になっているか、抜き出して表にまとめてみました。並べてみるとある程度傾向が見えてきます。これからのバックアップ サーバのサイジングにお役立てください。

I2_dedupe

(継続的な増分バックアップと重複排除)

 

■ 日次増分率

Arcserve UDP ではフル バックアップは初回のみで、2回目以降は増分バックアップだけを行うのが基本です。保存されるバックアップの世代(復旧ポイント)のほとんどが増分バックアップに由来するので、増分バックアップの効率がバックアップ先ストレージの必要容量に大きく影響します。

以下の表では、各お客様事例から分かる日次の増分バックアップの容量をフルバックアップの容量で割って日次増分率を求めました。この値が小さければ小さいほど、増分バックアップの効率が高く、バックアップ先のストレージ容量が小さくて済む(または、たくさんの世代を保持できる)という事になります。 元事例へのリンクも貼っているので、生データを見たい方はそちらもご覧ください。

お客様名 バックアップ対象データ 日次増分率
JBCC様 ファイル サーバ 0.19~0.27%
ドン・キホーテ様 資産管理システム 2.0%
霧島酒造様 販売管理システム(Oracle Database) 0.7%

結果は、0.19% ~ 2.0% の幅に落ち着いています。個人的には大体予想通り。マスターデータを定期的に入れ替えるような DB サーバや、新設したばかりで既存のデータがないサーバは極端に日次増分率が増える事がありますが、今回はそういう事例はなかったようです。

前にこのブログで紹介した RPS サイジング ツールでのデフォルト値は 2% になっているので、ツールを使う際はもう少し小さくしてもよいかもしれません。

 

■ 重複排除/圧縮率

Arcserve UDP では重複排除(デデュプリケーション)と圧縮が標準で使えます。今回は、重複排除と圧縮を両方行った後にデータがどれだけ削減できているかを各事例から引用しました。「重複排除/圧縮率」という列がその値で、この値が大きければ大きいほどバックアップ データの容量が小さくなっている(効果が大きい)という事を表します。

お客様名 バックアップ対象データ ブロック サイズ(※2 重複排除/圧縮率(※3
江別市様 仮想基盤 4 KB 約 60%
JBCC様 ファイル サーバ 4 KB 38.9%
保健同人社様 Active Directory、業務系システム、社内ストレージなど 16 KB 約 63%
佐倉市様 全庁仮想化共通基盤上の仮想マシンと仮想デスクトップ(VDI) 16 KB 約 85%
国際基督教大学様 仮想化基盤 4 KB 約 94%
クレオ様 IaaS 上の仮想マシン 16 KB 約 60%
光華女子学園様 eラーニング用の動画データや、教務システム 16 KB 約 44%
日本製鋼所様 3次元図面データ、製造に関わる資料動画など 16 KB 59.68%
ドン・キホーテ様 資産管理システム 4 KB 約 93%
Arcserve Japan ファイル サーバ 16 KB 59.98%
霧島酒造様 販売管理システム(Oracle Database) 4 KB 約 84%

 

こちらの結果は、思ったよりバラつきが少ない印象で、40% ~ 60% の範囲に収まる事例が多かったです。複数のサーバ/クライアントをバックアップしている事例が多いので、縮減率が平均化されているのかもしれません。

RPS サイジング ツールのデフォルト値では 61.5 % になるように設定されているので、保守的に見積もるのであれば、重複排除率と圧縮率をそれぞれデフォルト値より小さくするとよいです。

以上、ホテがお伝えしました。

 

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※1 おかげさまで、Arcsereve.com のカタログ センターには多数導入事例が掲載されています。

※2 重複排除率に影響する要素として、デデュプリケーション ブロック サイズがあります。ブロック サイズが明記されていない事例については、Arcserve UDP アプライアンスの事例は 4 KB、それ以外の事例は 16 KB と推定しています。

※3 2回目以降の増分バックアップは初回のフルバックアップよりもデータの縮減率が大きくなる傾向があり、90% 前後の縮減率が出ている事例が結構あります。今回はストレージの見積もり計算に役に立つデータをまとめたかったので、増分とフルのそれぞれの縮減率が載っている事例からは、バックアップ先容量への寄与度が大きいフルのデータのみを引用しています。

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