「システム管理者感謝の日」 に、Arcserve のシステム管理者にインタビュー
2020年7月31日 Arcserve ブログ 「Q&A: Celebrating System Administrator Appreciation Day with Arcserve IT Pros」 の抄訳です
システム管理者感謝の日に敬意を表して、Arcserve 常駐のシステム管理者2名(カルシックとアダム *1)にインタビューをしました。よくあるITの誤解、これまでで一番呆れてしまった問い合わせ、そしてなぜ彼らの役割がどの組織でも最も重要であるのか、について話してもらいました。
Q:ITプロフェッショナルとして、あなたの役割は何ですか?他の人はあなたの仕事を本当に「理解」していますか?
カルシック:私はITに携わっている人によく言うのですが、通常、システム管理者が行うことは「壊れたコンピュータを修正する」ことと思われています。でも、私の仕事は、OSやソフトウェアのパッチやアップグレード、ハードウェア部品の交換、機能を変更するためのカスタム ソリューションの適用、アプリケーションのインストールなど、さまざまな作業をしています。ユーザがファイルを開けないといった問題や、Cisco UCS クラスタ全体の構築まで、あらゆることをやっています。
システム管理者のイメージを、それぞれの視点でまとめると、こんな感じでしょうか。
アダム:ITマネージャーとして、自分は IT の仕事をしているとだけ伝えても、正直、私が実際に何をしているのかは伝わらないでしょうね。。。
Q:この仕事をするようになったのは?
カルシック:きっかけは、90年代に父が、近所で最初にコンピュータを手に入れたことです。それ以来、コンピュータと IT に興味を持つようになりました。私の家族はコピー機、データ入力、その他のテクノロジー サービスを備えたショップを経営していて、父親がいないときにアルダス ページメーカーを使用して招待状をデザインして、7歳のときに初めてお金を稼ぎました。父は感心してくれて、それからコンピュータと IT に一層深くかかわることになりました。
アダム:私は主に、3つのことに興味がありました。それは、お金・機械・電子工学です。私は銀行で2年間働いていたのですが、それが大嫌いでした。ちょっとしたきっかけで、キャッシュ ディスペンサーを修理したことがあり、それが自分にとってすごく楽しかったので、その仕事をしだしたのがきっかけです。
Q:システム管理者の仕事は、終わりのない仕事のようですよね?いままで、電話がかかってきた中で、一番変なタイミングって、どんな時でしたか?
カルシック:24時間年中無休のグローバル サポート センターのサポートをしているので、四六時中、電話、チャット、ping を受け取ります。なので、深夜の呼び出しは定期的に発生します。とは言え、メンテナンスは週末に行うようにスケジュールしてもらっています。メンテナンスの影響が最も少ない時期ですから。
休暇中も常にメールをチェックし、電話を受けています。イースターの休暇中、ボートに乗っているときに電話を受けて、深刻な問題を修正するためにラップトップを接続して、休暇返上で2日間作業しなければなりませんでした…(涙)
アダム:この仕事に30年以上携わってきて、深夜と週末の電話、仕事で休暇中断、スーパーで買い物中に電話は、だいたい普通の日常です。
Q:なぜ、あなたの業務はそんなに重要なのでしょうか?
カルシック:各部門で独自の重要性がありますが、IT は、全部門をまたがるインフラ全体を管理するためです。インフラは、どの企業にとっても背骨のようなものですから。
アダム:同感です。IT サポートスタッフが、サポートし続けることができなければ、会社の業務が継続できなくなりますからね。
Q:ArcserveのIT部門で働いているということは、データ保護の会社のデータを保護する責任がありますよね。データ保護の重要性を教えてください?
カルシック:データ保護は我々の最重要課題です。各部門で、ハードウェア、ソフトウェアのさまざまな問題が原因でデータが誤って削除または失われた場合にデータを復元できるように、データを保護、バックアップするための依頼がきます。EU の GDPR などのデータ保護は法的観点から強制され、重要ですが、同時に、全スタッフ、顧客、パートナー情報、およびプロジェクトの作業をサイバー犯罪者から保護することも重要です。
アダム:IT チームにとって、データ保護はその責任のほんの一部にすぎませんが、法務、財務、人事、顧客満足度、サポートなど、他のすべての部門にとって非常に重要です。すべての人のデータは常に利用可能でと安全である必要があります。これがデータを保護しなければいけない理由です。
Q:ランサムウェアは心配ですか? サイバー攻撃からどのように Arcserve のデータを守っていますか?
カルシック:サイバー攻撃は、過去のエンド ユーザ デバイスを標的とした攻撃から、現在では高度なフィッシング攻撃へと進化しています。ユーザ向けトレーニングを主催しています。また、ファイア ウォール、電子メール ゲートウェイ、OS 内に構築されたウイルス対策、およびランサムウェアを防ぐためのサード パーティ ツールを使用しています。
データを保護することは容易なことではありません。世界最高のファイア ウォールを用意することはできますが、適切に構成されていなければ役に立ちません。現在のパンデミック状況において、テレワークは新たな標準です。また、侵入される可能性のあるさまざまなネットワークで作業しているユーザを保護することは、より大きな課題です。しかし、私たちはすべてを安全に保つことができています。
アダム:はい、あらゆる形態のサイバー攻撃が懸念されます。ファイア ウォールから電子メール セキュリティのアプリケーションに至るまで、いくら予防策を講じても、すべてを保護することはできません。私たちの最大のセキュリティ リスクは、従業員の意識かもしれません、そこをコントロールすることはとても難しいです。
Q:ITの仕事で好きな点は何ですか?
カルシック:IT は、毎日新しい課題を提示してきます。私たちは全く未知の領域に飛び込んで、数日でマスターしなければなりません。たとえば、月曜日に IIS の SSL エラーの修正に取り組み、火曜日にギアをシフトして電子メール ゲートウェイ システムを展開する場合があります。かなり広範囲の学習を求められます。
アダム:難解な問題の調査と解決を楽しんでいます。
Q:今までで、一番呆れてしまうITヘルプリクエストは何でしたか?
カルシック:呆れてしまうようなヘルプ リクエストはないと思います。ほとんどの人は、問題を分類する方法がわからないから、助けを求めてきます。あるとき、電子レンジが壊れていたので緊急で台所に呼び出され、同僚からお願いされて手伝いました。ITの問題ではなかったのですが、問題はヒューズにあり、ヒューズを交換するだけで済み、新しいものを購入するコストを節約できることを彼に伝えることができました。
アダム:LMGTFY(笑)*2
システム管理者感謝の日に貴社のシステム管理者に感謝の気持ちを伝えましょう!
Arcserve のすべての IT プロフェッショナルに敬意を表します – 組織が普段通りに業務稼働するための、見えないところでの地道な作業に感謝します。 #システム管理者感謝の日を一緒に盛り上げましょう!
*1 カルシックとアダムはArcserveのシステム管理者です: カルシック クマールは、ArcserveのITおよび調達マネージャー、アダム バックマンは、ArcserveのITマネージャー
*2 Let me google that for you の略で、「そのぐらい Google で検索して調べろよ!」的な意味です。
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